(『世界歴史大系 アメリカ史2』から抜粋)
19世紀のアメリカには、『永遠不変の価値・真理』を想定して、「自由な市場を求め、国家干渉は有害と見る」という国民的な信条があった。
社会は自己規制できる、と考えていた。
しかし、現実には独占とスラムを生み出しているのを目にして、価値観は変わり始めた。
学生達も『永久不変の真理・価値』の暗記を求められていたが、学生たちは知識の探求を目的とする大学を求めて渡欧し、多数がドイツで学んだ。
こうした流れにより、アメリカで大学改革が始まり、知識の創造と伝達が目的にすえられ、大学院が設立された。
(2013.3.29.)