(以下は『人物アメリカ史(上)』ロデリック・ナッシュ著から抜粋)
トマス・ジェファーソンはヴァージニアの出身である。
彼の前任の大統領たち、ジョージ・ワシントンとジョン・アダムズは、貴族興味で華やかな催しごとを好んだ。
だがジェファーソンは違った。
大統領就任式の時も、彼は豪華な馬車を拒絶し、近衛兵を無視して、自分の足で歩いて式場に向かった。
ヴァージニアに入植する者にとって、ジェームズ川は重要な輸送路だった。
ウィリアム・バードやロバート・カーターといった大プランターたちは、ジェームズ川沿いの低地に何十エーカーもの領地を所有した。
彼らの領地では奴隷を働かせて煙草が作られ、プランテイションの船着き場から煙草の入った大樽が輸出された。
煙草で大儲けできるので、プランターたちはジェームズ川に沿って次々と植民地を拓いた。
トマス・ジェファーソンの父ピーター・ジェファーソンも、煙草で大儲けした1人である。
ピーターは測量技師としてスタートしたが、土地と奴隷を買ってプランテイションを経営した。
近くに住む測量技師兼軍人のジョージ・ワシントンも同じであった。
ピーターが1739年に結婚したジェーン・ランドルフは、ヴァージニアの上流階級の娘で、ジェファーソン家は貴族主義者たちの仲間入りをした。
(以上は2026年2月10日に作成)