(『原発のウソ』小出裕章著から抜粋)
被曝は、DNAを破壊します。
細胞分裂が活発な時期に被曝をすれば、損傷をうけたDNAがどんどん増えてしまいます。
そのため、子供の方が被害を受けるのです。
逆に年を取れば取るほど、放射線の影響は少なくなります。
50歳をすぎると、放射線によるがん死亡の可能性は、劇的に低くなります。
私が提案したいのは、「大人や高齢者が、汚染された食品を引き受けること」です。
子供と妊婦には安全と分かっているものを食べさせて、汚染されたものは大人や高齢者が食べましょう。
今となっては、食物の汚染は避けようのないものです。
皆さんは「原発について、自分には何の責任もない」と思うかもしれませんが、安全だと騙されていた人には騙された人なりの責任があります。
今まで原発を容認してきた責任が、大人にはあります。