高速増殖炉「もんじゅ」

(以下は『原発のウソ』小出裕章著から抜粋)

高速増殖炉「もんじゅ」では、冷却には水は使えません。

そのため、「ナトリウム」で冷却をします。

ナトリウムは、「水に触れると爆発する」、「空気に触れると火災を起こす」という物質です。

もし大地震などで配管が破れたら、大火災になります。

火災になっても、福島原発の事故時のように水をかける事はできません。
水をかけたらナトリウムと反応して、大爆発が起きるからです。

もし「もんじゅ」で大きな事故が起きたら、何の対処もできないまま破局を迎えるでしょう。

(以下は『毎日新聞2012年6月13日』から抜粋)

文部科学省は、もんじゅなどの高速増殖炉の開発について、4つの選択肢で費用を試算した。

①高速増殖炉の実用化を目指して10年間運転する。
費用は10年で3200~3700億円。

②3~5年とりあえず運転試験する。
費用は5年で1500~1800億円。

③実用化を断念して、高速炉の研究施設にする。
費用は不明。

④廃炉して、基礎研究のみを継続する。
費用は年間60~80億円。

この試算に対して、「本当に実用化できるのか」、「廃炉にするのに、なぜ基礎研究が必要なのか」と質問が相次いだ。


『原発は要らない』 目次に戻る

『サイトのトップページ』に行く