(2011年4月5日の47NEWS、どうしんウェブから抜粋)
東電は2011年4月4日に、「汚染水11500トンを海に放出する」と発表した。
午後7時すぎから放出を始め、数日間は続く見込みである。
放出する汚染水は、「低レベル」としているが、濃度は最大で法律で定められている基準濃度の500倍だ。
11500トンのうち、1万トンは集中環境施設という廃棄物処理建屋にたまっている水だ。
残りの1500トンは、5&6号機の建屋付近にたまった地下水である。
これらの水に含まれる放射性物質は、1立方cmあたり最大で20ベクレル。
ちなみに2号機建屋の高濃度汚染水は、1立方cmあたり1千万ベクレル以上だ。
今回の汚染水の放出は、高濃度の汚染水が大量にあるため、保管場所を確保するための措置である。
2号機の取水口近くにある作業用の穴(ピット)からは、高濃度の汚染水が漏れており、海に流出している。
4月2日に採取した海水からは、法令の濃度限界の750万倍になる1立方cmあたり30万ベクレルのヨウ素131が検出された。
東電は4月5日に、隙間を特殊な薬剤で埋める作業を始めた。