(毎日新聞2013年3月4日から抜粋)
1~4号機の汚染水は、2013年2月26日現在で、36万500立法メートルだ。
これは、25mプールで480杯分である。
2011年6月には13万立方メートルだったので、2年弱で3倍になった事になる。
東電は2011年6月に、冷却水の循環システムを完成させた。
(だが、格納容器に損傷があるので、一部は漏れ出している)
福島第1原発には、雨水と地下水が1日に400立方メートル(=40万リットル=400トン)流れ込んでいる。
東電は、放射性物質を集める能力のある、汚染水浄化装置・アルプスの導入を目指している。
東電は1月末に、「アルプスで放射性濃度を下げ、海に放出したい」と発表した。
ただしアルプスは、トリチウムは除去できない。
地元の漁協らは、新たな汚染を警戒している。
2号機では、2011年4月に、4700兆ベクレルの汚染水(520トン)が海に流出した。
11年5月にも、3号機周辺から、20兆ベクレルの汚染水(250トン)が流出した。
2号機付近の海水は、2012年末に最大で313ベクレルを記録している。
13年2月には、港湾内のアイナメから51万ベクレルのセシウムが検出されている。
1~3号機の原子炉内の温度は、現在は17~31度である。
4号機のプールの水温も、20度だ。
野田内閣は2011年12月に、「冷温停止」を宣言した。
しかし「実態とかけ離れている」との批判は強くあり、安倍首相は13年2月に「収束しているとは言えない」と、収束宣言を撤回した。