(2011年4月5日の47NEWS、どうしんウェブから抜粋)
福島第1原発・2号機の取水口近くにある作業用の穴(ピット)からは、高濃度の汚染水が漏れており、海に流出している。
2011年4月2日に採取した海水からは、法令の濃度限界の750万倍になる1立方cmあたり30万ベクレルのヨウ素131が検出された。
東電は4月5日に、隙間を特殊な薬剤で埋める作業を始めた。
(以下は『2013年9月22日付 東亜日報』から抜粋)
日本気象庁・気象研究所の青山道夫は、2013年9月18日に、IAEAのフォーラムで報告をした。
その報告によると、2011年3月26日~4月7日までの13日間に、セシウム137が毎日100兆ベクレル(トータルでは1300兆ベクレル)海に流出した。
現在(2013年9月)では、セシウム137とストロンチウム90が、それぞれ毎日300億ベクレルずつ流出している。
ただし、海洋の海水は1リットルあたり1ベクレル以下になっている。
海水による希釈のためだ。
東電は2011年4月に、「4月1~6日に、高濃度汚染水が520トン、4700兆ベクレルも漏れた」と明らかにしていた。
放射性物質の放出基準値は、ストロンチウム90は1リットルあたり30ベクレル、セシウム137は1リットルあたり90ベクレルである。
(以下は『毎日新聞2013年3月4日』から抜粋)
1~4号機の汚染水は、2013年2月26日現在で、36万500立法メートルだ。
これは、25mプールで480杯分である。
2011年6月には13万立方メートルだったので、2年弱で3倍になった事になる。
東電は2011年6月に、冷却水の循環システムを完成させた。
(だが、格納容器に損傷があるので、一部は漏れ出している)
福島第1原発には、雨水と地下水が1日に400立方メートル(=40万リットル=400トン)流れ込んでいる。
東電は、放射性物質を集める能力のある、汚染水浄化装置・アルプスの導入を目指している。
東電は1月末に、「アルプスで放射性濃度を下げ、海に放出したい」と発表した。
ただしアルプスは、トリチウムは除去できない。
地元の漁協らは、新たな汚染を警戒している。
2号機では、2011年4月に、4700兆ベクレルの汚染水(520トン)が海に流出した。
2011年5月にも、3号機周辺から、20兆ベクレルの汚染水(250トン)が流出した。
2号機付近の海水は、2012年末に最大で313ベクレルを記録している。
2013年2月には、港湾内のアイナメから51万ベクレルのセシウムが検出されている。
1~3号機の原子炉内の温度は、現在は17~31度である。
4号機のプールの水温も、20度だ。
野田内閣は2011年12月に、「冷温停止」を宣言した。
しかし「実態とかけ離れている」との批判は強くあり、安倍首相は2013年2月に「収束しているとは言えない」と、収束宣言を撤回した。