(ユーチューブの動画から抜粋)
ここで紹介するのは、ユーチューブにアップされた動画『福島原発事故の原因はまだ判明していない ダイジェスト版 2015年4月25日放送』から抜粋したものです。
田中三彦さんは、国家事故調の委員を務めた人です。
田中三彦
「2011年6月20日に、日本政府の見解としてIAEAに、『福島原発事故では、重要な機器は地震で損傷したとは思われない』と報告しました。
しかし、1号機に関しては、津波だけで話が済むかどうか。
破壊のプロセスでは、重要な機器が最初に壊れており、その後に津波をかぶっています。
ですから、事故のお膳立てを地震がした可能性があります。
基本的に、福島原発事故では、放射能が高いので現場検証ができていません。
1号機では、津波が来る前に、タービン建屋にある電源系がやられた可能性があります。
原発は、海水を絶えず引き入れて使っています。
その配管が、地震で破断した可能性があります。
なぜそう思うかというと、電源喪失が津波よりも1~2分早いのです。」
田中三彦は、2015年2月21日に、1号機の原子炉建屋の中を視察し、映像を撮った。
4階に入ったところ、破壊状況はすさまじいものがあった。
状況から、『5階での爆発が4階に及んだと考えるのには無理がある』と判った。
質問者
「田中さんは『4階で爆発が起きたのではないか』という仮説を調べに行かれたわけですが、4階で爆発があったならば、どういう事が導き出せるのですか。」
田中
「東電は、5階で爆発があった事は認めています。(※4階での爆発は認めていない)
4階は、左半分は『非常用の復水器』の専用部屋なんです。
非常用復水器と原子炉は、配管でダイレクトに繋がっています。
4階で水素爆発が起きたならば、原子炉で発生した水素と高温の水蒸気が、非常用復水器とつながる配管が破れた事で、室内に溜まっていったと考えられます。
そして爆発に至ったのです。」
質問者
「配管の破断は、津波が原因ではない?」
田中
「ここは4階なので、津波は届きません。
配管が壊れたのならば、『地震が原因』という事になる。」