(東京新聞2016年2月16日から抜粋)
柏崎刈羽原発が、地元の柏崎市の産業に与えた影響について、新潟日報社と藤堂史明(新潟大の准教授)が調査した。
約40年間の各種データを分析したが、『原発による経済効果は限定的だった』と分かった。
県統計などを使い、柏崎市の推移を、全国や同規模の新潟県内の市の推移と比較した。
すると、原発の建設期に、建設業は一時的に伸びていた。
しかし、他の業種への効果は見られなかった。
藤堂史明
「柏崎の産業の全体を見ると、原発が持続的な経済拡大をもたらす効果は薄かった。」
経済界などは、原発が立地地域に及ぼす経済効果を強調している。
だが、今回の分析結果は疑問符を突きつけた。