🔵こころ 夏目漱石 (2006年12月8日にノートに感想を書いた)
先生の過去の三角関係は、理屈ではわかるが女々しい。
積極性のなさを言い訳しているように見えてしまう。
僕にもこういう所があるので反面教師にしなければと思う。
Kが好きだと伝える場面は、僕ならば先生とは違って自分も好きだと伝えるのは間違いない。
もっとも20才位の頃だったらそうはできなかっただろう。
読んでいて思うのは、恋愛に関して僕がすごく古風な男だという事。
明治時代に生きていてもおかしくないし、逆に現代的な感覚が自分の中に全くないと思う。
Kが迷う場面で、Kを救う事やKに誠実に自分の気持ちを伝えない先生の態度は、僕ならば絶対にしない。これは僕の人生において一貫している。
夏目漱石さんは実に人間の心をとらえて描くのがうまい。
先生に対し奥さんやおじょうさんが慣れて心を許していく過程や、最終的には家族同然になり男として頼ってしまう辺りを、うまく描いている。
解説において、私と先生に恋愛感情があったとする解釈が出てきたが、それは納得できない。
単に私のほうが慕っていたのが基本だと思う。
しかし、父の死を前に先生の所に向かうのを見ると、そうかなとも思える。
海外ではゲイの物語だと理解されている、というのは面白い。
日本人だとその感想は全く持たないと思う。
吉永さんの解説は、当たっていると思うが、あまりにクールに登場人物を見ていて冷たい気がする。
女性の現実重視が出過ぎで、ちょっと嫌味がある。
🔵ルーズベルト秘録(産経新聞出版)
初めて読んだのは2010年くらいで、図書館で借りた。
面白かったので購入し、2012年11月に一部をノートにとって勉強した。
しかし産経が出しているから歴史解釈がアメリカ寄りで、偏っていると徐々に感じ始めた。
なので本の冒頭からカサブランカ会談までを勉強し、カナダ・ケベックでの米英首脳会談を少しだけノートにとり、そこで終えた。
2024年11月に、勉強した分を「アメリカ史 第二次世界大戦」に書き加えた。
🔵織田信長合戦全録 谷口克広著
信長の本はいくつも読んでいたが、この本は合戦に特化し、かつ時系列に書いてあるので、個性的だったし、とても勉強になった。
内容が分かりやすく充実しているので、2011年1月31日からノートにとってきちんと勉強することにし、3月22日までかけて勉強し終えた。
ノートにとったものは、【日本史の勉強】の織田信長の時期に、2025年7月にアップした。
読後の詳しい感想はそちらに書いてある。
🔵秀吉戦記 谷口克広著
上記の信長の本が面白かったので、同じ人の書いた秀吉戦記を続けて読んでみた。
2011年4月に読み、一部はノートにとって勉強した。
これも面白かった。
🔵地球環境に優しくなれる本
環境破壊を止めなければ人類の未来は危ないと思っており、2014年前半にいくつかの本を読んだが、分かりやすいこの本を2014年6月にノートにとり勉強した。
勉強したものは、「省エネをしよう」というページを立ち上げて、そこに14年7月13~20日にアップした。
🔵フットボリスタ
親友の明直君が愛読し、読み終えたものを私によくくれたサッカー雑誌。
とても薄くてページ数は少ない。ほぼ海外サッカーのみを取り上げていた。
現在はもう無い、廃刊した。
初めは週刊で、海外サッカーの最新情報(リーグ戦の試合結果など)を報じるというのを売りにしていた。
だが数年すると売り上げが落ちてきたのか、隔週発売にペースが落ちた。
私は一度も買ったことがなく、明直君にもらっていただけなので、どうやって廃刊に至ったか詳しくは知らない。
私がスペインリーグを毎節観ていた2006年とか2007年に創刊されたが、2012年くらいまではよく読んだ。
当時は明直君も海外サッカーを頻繁に視聴していた。
また当時はサッカー人気が日本でとても高く、フットボリスタ以外も色んなサッカー雑誌が店頭で売られていた。私は他のサッカー雑誌を稀に買っていた。
他のサッカー雑誌と比べると、フットボリスタは海外リーグの裏事情を取材するのに長けていた。
現地に住む日本人がライターをしていて、現地に居ないと知れない裏話がたまに書いてあり、それが一番面白かった。
選手へのインタビュー量、選手のデータや分析は、他雑誌に負けていた。
戦術分析はかなり良くて、特に戦術リストランテという長期連載ものは素晴らしかった。
フットボリスタが家に溜まってきたので、2011年に面白い部分をノートにとった上で、処分し始めた。
2011年は原発事故があり、その影響で外出を控えるようになったので、家でよくフットボリスタをノートにとっていた。
日付を見ると、同年12月までノートにとる作業をしている。
色々と勉強して書いてきたノートが膨大な量になり、このサイトに書き移すようになったが、2024年に入りサッカーのノート(ルーズリーフ)も処分したいと思うようになった。
で、かつてノートにとったものをこのサイトにアップして、ノートは処分していく事に決めた。
また2024年は家の本の整理中に、ノートにとることなく放置されていたフットボリスタがあちこちから合計30冊くらい見つかり、面白い記事だけノートにとり、それをこのサイトにアップして、フットボリスタは処分する作業もした。
🔵Newton
科学雑誌だが、たまに図書館で借りている。
2014年7月号は宇宙特集で、最新情報もあってけっこう面白かったので、同年9月6~10日に勉強して抜粋をノートにとった。
ノートにとったものは、このサイトにアップした。
🔵ナチスを売った男 クリストファー・クライトン著
2023年秋に図書館で借りてきて読んだところ、第二次大戦の舞台裏を書いており、とても面白かった。
そこで2023年12月7日からノートにとって勉強した。たしか1ヵ月くらいかかったと思う。全部で20ページ分になった。
ノートにとったものは、2025年7月~8月にこのサイトの『イングランド史』にアップした。
なおこの本は、著者は仮名らしい。そんな事が序文に書いてあった。
翻訳者は落合氏である。
2024年3月
🔵日本現代文学全集34 伊藤整、高見順
伊藤整は、「馬喰の果て」と「火の鳥」を読んでみた。
感じるところは無かった。
文調は暗い。
高見順も少し読んだが、同じく文調は暗い。
やはり純文学はあまり楽しめない。ごく一部の作家以外は面白いと思わない。
🔵中川一政 腹の虫
この人は画家で、真鶴にあるこの人の美術館に行ったことがある。
その時に、絵はそれなりに良いと思った。
「腹の虫」は、面白くなかった。
画家の文章は、興味深く読めるものもあるが、これは違った。
🔵世界の名著45 ブルクハルト イタリア・ルネサンスの文化
私の関心のある時代、テーマなのだが、読みづらくすぐに読むのをやめた。
私から見ると、細かい重要でない点に寄り道して記述しすぎている。
イタリアの人だと興味深く読めるのだろうか。
あとは文章が回りくどいと感じる。
この時代については沢山の本があり、分かりやすく内容がしっかりしたものもあるので、そちらを読めばいい。
🔵雲夢沢の思い出 文革下の中国知識人 陳白塵
文化大革命で迫害された作家の1人が、その時の体験を書いたものである。
当時の世情や洗脳教育が分かる所は勉強になる。
2024年10月
🔵絵の前に立って 中山公男
近現代のヨーロッパの16人の画家を取り上げて、作風を解説している。
1人1人に対する文量が少ないのもあり、内容が薄い。
🔵アラーの神にもいわれはない アマドゥ・クルマ
アフリカ人の作家が書いた小説。
アフリカの社会や歴史が分かるかと期待したが、そういう記述は少なかった。
少年兵を描いているのだが、文体を少年ぽくしてあり、非常に違和感がある。印象を軽薄にしている。
有名な作家らしいが、面白くなかった。
🔵コルタサル短編集 悪魔の涎・追い求める男など
ラテンアメリカの作家の小説。
全く面白くない。
一言でいってメンドクサイ内容。何の学びも得られない作品のスタイル。
2024年11月
🔵あい 福永眞由美
子供向けの童話だが、スピリチュアルの要素がある。
日本教文社から出ており、谷口雅春の本を紹介しているのを見ると、宗教系の本かもしれない。
内容はなかなか良い。しかし古い概念(善悪二元論とか、怠け者の神様がいて消滅するなど)に捕らわれており、日本昔話を読んでいる感じが強い。
真のスピリチュアルの世界観とは違う。
語り口、文体は素晴らしいと思う。
2025年7月
🔵チャイナ・リスク爆発前夜 黄文雄
だいぶ前にも読んだことがあり、図書館のリユース・コーナーにあってもらってきてまた読んでみた。
前読んだ時と同じ印象で、著者が中国を憎むあまり、冷静な批評が出来ていない。
偏見に満ちている感じで、中国史の理解も浅い。
捨てることにした。
(随時作成中)