意図的な創造の方法論④
時間をかけて思考を整えることが成果を生む

ジェリー

私たちの多くは、自分に良い事が起こると、その理由を説明して正当化しなくてはならないと思いがちです。

エイブラハム

それは、リソースに限りがあると誤解しているからだ。

それで、自分がリソースを獲得できた理由を説明しなくてはと思う。

もう1つの要素は、自分は無価値だという信念にある。

あなた方には、「自分には価値がない。自分の価値を証明しなくてはならない」という非常に強力な考え方がある。

だが、あなた方には価値がある!

あなた方は、楽しい成長と拡大をするために生まれてきた。

「自分は無価値だ」と考えるととても嫌な気持ちになるのは、その思考が『内なる存在』のと考えと全くずれているからだ。

そこに気付けば、思考の方向を改善しようと思うだろう。

良い事が起こるのを正当化したくなるのは、ネガティブなモードに入っているためで、欲しいものに思考の焦点を定めていないからだ。

欲しいものに焦点を定めず、自分が欲求を持つのは正しいのだと他人を説得することに焦点が定まっている。

ジェリー

人生で素晴らしい成果を上げている人達(色々なことで恵まれている人達)の多くが、その状況を実現するためにそんなに努力していない様に見えます。

物質世界での仕事や行動は、望むことを創造する上でどのような位置にあるのでしょうか。

エイブラハム

あなた方がこの世界にやってきたのは、行動を通じて創造するためではない。

もともと行動は、思考を通じて創造したものを楽しむ方法にすぎない。

時間をかけて意図的に思考を望む方向に振り向け、信念と期待を上手に整えて組み合わせれば、あとは「引き寄せの力」が成果をもたらしてくれる。

だが、時間をかけて思考を整えなければ、どんな行動をしてもその乱れを補えない。

整えられた思考から生ずる行動は、『楽しい行動』だ。

矛盾する乱れた思考から生ずる行動は、『辛くて良い成果を生まない行動』だ。

行動したいと心から感じるのは、思考と欲求が矛盾していない証だ。

何をしていいか分からなかったり、行動が成果を上げない時は、必ず思考と欲求が反対方向に向かっている。

あなた方が行動を重視したがるのは、思考の力をまだ理解していないためだ。

思考の方向づけが上手になれば、それほど行動しようと思わなくなるだろう。

ジェリー

しかし、誰かが辛い仕事をしなくてはならないのではないですか?

皆が望むことを行って、それで社会が回っていくでしょうか。

エイブラハム

私たちの見るところ、あなた方は完璧にバランスのとれた宇宙で暮らしている。

あなた方は、すべての食材が豊富にあるキッチンにいるシェフの様なもので、どんな料理でも作ることができる。

あなた方の社会が、ある仕事について「それはしない」と決めれば、その欲求の力で他のやり方を考え出すか、その仕事がなくてもすむ社会にするというのが、私たちの絶対的な知識だ。

どこかの時点でその仕事がなくなったり、もっと改善されたものに替わることは珍しくない。

ジェリー

私たちと、見えない世界のあなた方で、一番違うのはどこですか?

エイブラハム

私たちは、自分が不快になることに焦点を定めることは決してない。

望むことにピタリと焦点を定めるから、ネガティブな感情は経験しない。

私たちにも感情はあるし、感謝や愛情を感じている。

私たちは、望まない事に抵抗したりしない。望んでいる事の欠落についても考えない。

『進化していく欲求』にひたすら関心を注いでいる。

物質世界である地球は、知識(思考)を調整するのに適した環境だ。

地球では、思考がすぐには現象として現れない。時間的な緩衝帯がある。

あなた方の世界では、欲求を持ち思考を向けても、その思考が感情を伴うほどに強くならなければ、引き寄せるプロセスは始まらない。

そして始まったとしても、その思考を許容して可能にし、期待しなければ、現実にはならない。

思考が直ちに現実になる(私たちの)次元にいたら、あなた方は間違った創造(思考)を処理するのに多くの時間を割かなければならないだろう。

あなた方のほとんどは、人生経験を惰性で創造している。
それはゲームのルールを理解していないからだ。
『宇宙の法則』を理解していないからだ。

宇宙の法則を理解している人は、思考と感情に敏感にしている。

(『引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』から抜粋)


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