ジェリー
競争している時に、どうすれば皆が望みを遂げられますか?
エイブラハム
無限のトロフィーがあると気付けばいい。
トロフィーが1つしかない競争に参加した時には、より明晰で強力な欲求をもち、勝利を最も強く期待する者が勝利するだろう。
競争が役に立つのは欲求を刺激するからだが、成功への信念を阻害する可能性があるという欠点もある。
トロフィーを持ち帰れなくても、心地良くなれれば、それが私たちの考える一番大きなトロフィーだ。
心地良くなる時、あなたは『内なる存在』との調和を獲得しているからだ。
この宇宙ではリソースは無限だから、リソースを求めて競争する必要はない。
あなた方は欠乏を感じているかもしれないが、実は自分でそう仕向けているだけだ。
ジェリー
あなた方の教える創造の原則は、殺人などの悪事の創造にも使うことができますか?
エイブラハム
誰でも望むことを創造できるので、悪事を望む人達はそれを引き寄せるだろう。
ジェリー
集団で協力すれば、創造の力を足し合わせることができますか?
エイブラハム
集団で創造する利点は、それによって欲求が刺激され強化されることだ。
欠点は、集団になると自分の欲求に焦点を定めておくのが難しくなることだ。
あなた方は、個人個人が創造する力を持っている。
だから他人と力を合わせる必要はない。
協力すれば楽しいかもしれないが!
ジェリー
一緒に居る人が私の欲求に強く反対したら、私の創造に影響が出ますか?
エイブラハム
自分の欲求に焦点を定めていれば、人の反対は無視できる。
だが人の反対に対抗しようとすれば、自分の欲求から焦点がずれるから、創造にも影響が及ぶ。
あなたの考えに賛成しない人は必ず居るから、反対する相手と離れようとしたら地球上に居られなくなる。
反対者から離れる必要はない。
自分の欲求に焦点を定めていれば、どんな状況でも前向きに創造できる。
ジェリー
創造したことを勢いのある流れにするには、どうすればいいですか?
エイブラハム
考えると幸せになる事に、焦点を定めておくことだ。
あなたの流れの方向を、意図的・意識的に決めなさい。
思考の方向を意識して選び、心地良い方へ導いていけば、惰性で望まないことを創造したりしなくなる。
ジェリー
私たちが暴力でこの命を失う時でも、その経験に意味があるのですか?
エイブラハム
命を失うことにさえ価値があると分かるには、あなた方が経験したことはもっと大きくて広い知(内なる存在=魂=存在するすべて)に付け加えられていく事を理解しなければならない。
あなたが経験した全ては、その大きな知の一部になる。
あなた方は、何度も何度も命を失ってきた。
非常に多くの経験をしてきているが、すべてを記憶していれば今回の生が混乱する。
だから記憶を思い出さないようにしているのだが、すべての過去生は『内なる存在』に集積されている。
内なる存在を素晴らしい存在だと受け入れて、感情というナビを活用することだ。
内なる存在は、広くて大きくて賢くて、しかもはるかに古いあなたの部分だ。
あなたが何かを欲すると、内なる存在はその対象を分析して、感情の形で指針を与えてくれる。
(『引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』から抜粋)