許容し可能にする術④
自分にとって重要なことに熱中する

エイブラハム

『許容し可能にする術』とは、誰でも当人の好きなように振る舞い、行動し、所有する権利があることを認めて、自分と調和することを引き寄せる事だ。

あなた方は、他人が自分と調和しない事をすると不快に感じる。

それを解決するには、他人についてこういう意図を持つことだ。

「彼らは彼らであり、自分の経験を創造している。
 私は、私の経験の創造者である。」

この言葉を繰り返し自分に言い聞かせているうちに、他人があなたの世界をめちゃくちゃにする事はあり得ないと分かってくる。

あなた方は、この世界を豊かな所ではないと思う時、誰かが無駄や浪費をすると自分が欠乏すると心配になる。

だがこの宇宙はとても豊かで、その豊かさに終わりはない。

心配しなくていいし、彼らは彼らなりの創造を引き寄せればいいのだ。

ジェリー

私は9年間ほど、テレビもラジオもつけず新聞も読まず、自分が聞きたくない事を話す人からも遠ざかったことがあります。

その9年間は、大勢の人と知り合い、完璧な健康を回復し、金銭にも恵まれました。

あんなに充実したことはそれまで無かったのですが、あの暮らしは、あなた方が言う『許容し可能にする術』というよりも、頭を砂に突っ込んでいたのに近かったと思います。

エイブラハム

自分にとって重要な事に関心を向けるのは、とても価値のあることだ。

あなたは外界の影響を締め出したために、重要な事だけに焦点を定められた。

頭を砂に突っ込むのは、『許容し可能にする術』に近いかもしれない。

あなたの9年間は、欲することを自分に禁じたのではなく、自分が最も欲するものに関心を向けてそれをたくさん引き寄せたのだ。

あなた方は、身体に宿る前は『許容し可能にする術』を理解していた。

だが今は、物質世界の視点に囚われて、お互いをコントロールしたがっている。

お互いをコントロールするのは全く不可能だ。

ジェリー

それでは『許容し可能にする術』とは、自分がネガティブと感じることを見ないことなのですか?

エイブラハム

そうだ。

自分にとって重要な事に焦点を定めて、生活を楽しんでいれば、引き寄せの法則によりネガティブな事が経験に入ってこない。

そして自分にとって大切な事と無関係なことは関心がなくなる。

テレビは、あなたが体験したい事と無関係な情報を多く送ってくる。

あなた方の多くは、意図的ではなく惰性でテレビを見ている。
そのような意図のない決意のない状態では、やってくるものの影響に無防備に身をさらしてしまう。

そして自分が欲しないものをたくさん経験の中に取り込んでしまう(引き寄せてしまう)。

私たちが勧めるのは、「自分が見たいと思う事を探して見るぞ」という強い意志を持つことだ。

この決断をすれば、引き寄せの法則により見たいものだけを見ることになる。

「見たいものだけ見るぞ」との強い意志があれば、あなたは選択的に経験を引き寄せることができる。

「今日も快適に過ごすぞ」との気持ちで毎日を暮らせば、30日から60日もすれば好ましくない経験がほとんどなくなる事に気付くだろう。

あなた方はいつも思考しており、過去・現在・未来は思考の連続性で1つに結ばれている。

だから今日の思考が、未来に投影される。
今日の思考で未来への道が敷かれ、やがてその未来に到達する。

望むことに思考を向けていれば、将来に不快な状況に遭遇することはなくなる。

この世界には、あなたが好まない事も沢山ある。

そこであなた方は、「どうしてこの不正を許容できるだろうか」と思いがちだ。

これに対し私たちは、こう助言する。

「あなた方は、その不正が自分の経験(自分の思考の結果)ではないと認識することで、『許容し可能にする』ことができるのだ」

そうした不快な事は、実はあなたとは関係ない場合が多い。

それはあなたの創造ではないし、他の人が引き寄せた他の人の経験だ。

他人の経験をコントロールしようなどと思わず(それは不可能だ)、自分が参加する経験をコントロールしようと努めることだ。

自分が送りたい人生のイメージをはっきり描くことで、心地良く滑らかな道を敷くことができる。

これから30日間、毎朝こう考えてごらん。

「今日、何をしようと誰と話そうと、自分が欲することだけを見よう。欲することだけが見えると期待しよう。」

これをしていれば、心地良いことに関心が向くし、心地良い体験をするようになる。

それが『宇宙の法則』なのだ。

(『引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』から抜粋)


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