肯定的な感情に導く『転換のプロセス』②
創造の順番

エイブラハム

『引き寄せの法則』は、宇宙の最も強力な法則で、成長の基礎である。

『引き寄せの法則』は、宇宙の調和を維持する基盤である。

この法則は、「自分に似たものを引き寄せる」というシンプルで分かり易いものだ。

あなたは自分の経験を、すべて引き寄せている。

たまに他人の経験に引き寄せられるかの様に感じるかもしれないが、その時でさえ、もっぱらあなたが引き寄せているのだ。

どんな経験を引き寄せるかは、思考と感情の組み合わせで決まる。

あなたが何らかの思考を抱くと、感情が生まれる。

感情が生まれると、エネルギーがあなたから放出され、それに見合ったものを引き寄せる。

例えば、あなたが望むものを考え、情熱や幸福感を感じるとしよう。

その瞬間、その思考と感情の組み合わせが、対象をあなたの方に引き寄せるのだ。

ある日、エスターは少しうんざりした。

2~3日の旅行をして戻ってきたら、郵便箱から郵便物が溢れ、留守番電話にはメモリー一杯の伝言が詰まっていたからだ。

それらを処理する途中で疲れてしまったエスターは、「エイブラハム、私どうすればいいの」とイライラしながら言った。

「君はどのように感じたいんだい?」と、私たちは尋ねた。

「自由でハッピーでいたいの、やるべき事がありすぎると、自由でハッピーには感じられないわ!」

「ほらまた、何をしたいか尋ねたのに、何をしたくないかを話している」

エスターは笑って言った。「私は、自由でハッピーでいたいの」

「よろしい。では少しの間、自由でハッピーな自分を考えてごらん」

エスターは座って目を閉じ、アイスティーをすすりながら夫とおしゃべりし、リスを見ている自分を思い浮かべた。
すると、すぐに自由と幸せを感じた。

「落ち着いたね。それで今は何が欲しい?」と、私たちは尋ねた。

「きれいに整頓した家とオフィスが欲しいわ」と素早くエスターは答えた。

「よろしい。数日間、その事を考えなさい。
行動に走ってはならない。
自分がどう感じたいのか、何を欲しいのかを考えるのだ。」

数日も経たないうちに、アイディアがエスターに浮かび始めた。

「これはこっち、これはあっちに動かせるわ。これは人に任せて、これは捨てればいいわ。」

彼女は幸せなエネルギーに満たされて、部屋中を飛び回った。

彼女は欠落に注目する否定的な地点から、前向きで肯定的な地点に移ったのだ。

すぐに行動に飛びつくと、もっと大きなイラ立ちを感じることになり、成功からも見放されてしまう。

まず立ち止まって、「自由・成長・喜びを感じたい」という『欲求・願望』を確認する。

次に、自分が『持ちたいもの』が浮かんでくるのを待つ。

最後に、どんな『行動』をすればいいのか閃くのを許容する。

この『欲求・願望』→『持ちたいもの』→『行動』という創造の順番が、とても大切だ。

あなた方はしばしば、欠落に焦点を当てるという自分のバランスの崩れた状態で、欠落を埋めてくれるものを探す(前進しようとする)。

それでは上手く行かない。

バランスが崩れているのだから、まず動きを止めて、バランスを取り戻す必要がある。

それから前進するのだ。

(『引き寄せの法則の本質』から抜粋)


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