『ジャンゴ・ラインハルト』のおまけとして、2曲のコード進行を紹介します。
9曲目の「Finesse」と、11曲目の「Rose Room」です。
どちらの曲もジャンゴの代表的な名演の1つです。
20歳の頃の私のように、コピーしたいと思う方もいるでしょう。
そういう人の助けになれば幸いです。
Finesseは、少しチューニングが低くなっています。
昔の録音って、録音機械の回転数が不正確なのか、正規のチューニングとずれている場合があります。
イントロ
|D6(9) B7(♭13 )onG |G(9) A7 |
A
|DM7 Bm7 |Em7 A7 |DM7 Bm7 |Em7 A7 |
|DM7 Bm7 |Em7 A7 |DM7 Bm7 |Em7 A7 |
B
|D7 |D7 |G |Gm Em7-5 |
|DM7 Bm7 |B♭7 A7 |DM7 Bm7 |Em7 A7 |
ジャンゴのソロの時
|DM7 Fdim |Em7 Em7-5 A7|DM7 Bm7 |Em7 A7 |
|DM7 Bm7 |Em7 A7 |DM7 |D7 |
|G |Gm Gm7 C7|DM7 Bm7 |B♭7 A7 |
|DM7 Gm |DM7 D7(9) |
○ コード進行の解説
難しい進行はなく、あまり解説する所はありません。
Aの部分は、Ⅰ-Ⅵ-ⅡーⅤの繰り返しです。
Bの4小節目のEm7-5 は、Gm(Ⅳm)の代理コードです。
6小節目は、AではEm7 になっていた所がB♭7 に変えられています。
この曲のポイントは、ジャンゴのソロ時です。
ここだけコード進行が変えられていて、短いです。
それまでと違う進行なので、きちんと全てを書いておきました。
1~2小節目はジャンゴ以外は休んでいるのですが、ジャンゴのフレーズに和声をつけるとこのコード進行になります。
A
|G7(9) |C7(13) |F6(9) |F6(9) |
|F7(9) |F7(9) |B♭ |B♭ |
|B♭m7 |B♭m7 |F (C7 D♭7)|D7 |
|G7(9) |G7(9) |C7 G7 |C7 |
A‘
|G7(9) |C7(13) |F6(9) |F6(9) |
|F7(9) |F7(9) |B♭ |B♭ |
|B♭m7 |B♭m7 |F |D7 |
(F F7 E7 E♭7 )
|G7 |C7 |F6 |F6 |
エンディング (最後のA‘の13小節目から書きます)
|G7 |C7 |F6 C7 |F C7 F|
|F6 |
○ コード進行の解説
この曲のポイントは、最初のコードがⅡ7なことです。
あとは、Ⅱm7が一度も出てこない事です。
(マイナー・コードはB♭m7(Ⅳm)しか出ません)
これにより、とても明るい曲調になっていますね。
AとA‘の11小節目には( )内に書いたコードがありますが、バッキングをしているギターがこのように弾く時があるので、いちおう書いておきました。
トニック・コード(F)は、5度を外して6度を入れるF6にすると雰囲気が出るので、それを多く使ってます。
(2016年10月17日に作成)