『カルテット/クインテット/セクステット+5』のおまけ記事③として、「If I Love Again」と「Caracas」のコード進行を紹介します。
前者はメロディが良く、ルー・ドナルドソンのプレイも素晴らしい。
真似して演奏したくなる方も多いのではないでしょうか。
後者はシンプルなコード進行で、思う存分にアドリブをやれる元気の良い曲です。
イントロ
|B♭M7onC |B♭M7onC |B♭M7onC |B♭M7onC |
|B♭M7onC |B♭M7onC |B♭M7onC |G7onC C7(13) |
A
|FM7 |Gm7 C7 |FM7 |Gm7 C7 |
|Am7 D7 |G7 |Gm7 C7 |FM7 A7 |
|Dm |Dm |Em7-5 A7 |Dm |
|Cm |Cm |Cm |Gm7 C7 |
B
|FM7 |Gm7 C7 |FM7 |Gm7 C7 |
|Am7 D7 |G7 |Gm7 C7 |FM7 A7 |
|Dm |Dm |Ddim |Fdim |
|FM7 |Gm7 |Am7-5 |D7 |
|Gm7-5 |C7 |F |Gm7 C7 |
エンディング (最後のBの17小節目から書きます)
|Gm7-5 |B♭m7 |FM7onC |FM7onC |
|FM7onC FM7(9) |FM7(9) |
〇 コード進行の解説
イントロは、B♭M7onC(ⅣonⅤ)というドミナント・コードとサブドミナント・コードのあいのこ(中間)みたいなコードが続きます。
8小節目は、ホレスの弾くフレーズをハーモナイズしたらこうなったけど、ちょっとよく分からなったです。
Aの1~8小節目は、よくある進行なので問題ないと思います。
9小節目からはDmキーに転調し、13小節目からはCmキーに転調して、最後の小節で元のFキーに戻る。
Bは、全部で20小節あり、最初の10小節はAと同じです。
11小節目と12小節目は、コードを転回させているだけで本質的には同じコードです。
14小節目は、Gm7で表記しましたが、ホレスはGm7ーC7で弾いてます。
ここはそんなに動かないでいいと思うんですよ。
13小節目から変えずにFM7のままでもいいと思います。
15小節目と17小節目は、m7-5コードになっていて、切ない雰囲気を出してますね。
A
|Cm7 |F7 |B♭ |G7 |
|Cm7 |F7 |B♭ |G7 |
A
|Cm7 |F7 |B♭ |G7 |
|Cm7 |F7 |B♭ |B♭ |
B
|Fm7 |B♭7 |E♭M7 |E♭M7 |
|E♭m7 |A♭7 |D♭M7 |D♭M7 |
A
|Cm7 |F7 |B♭ |G7 |
|Cm7 |F7 |B♭ |B♭ |
(G7)
〇 コード進行の解説
Aは、Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ-Ⅵ7の進行が基本となってます。
Ⅰ(B♭)は、バッキングではM7を加えずにシンプルなB♭で弾いた方がいいと思います。
3つ目のAの一番右下にある(G7)は、アドリブ・パートになるとここもⅥ7(G7)になるので、書き加えておきました。
Bは、前半はE♭キーに転調し、後半はD♭キーに転調します。
ここもそれほど難しくない進行ですね。
エンディングは、最後のAを終えた後に、B♭mキー(同主短調)に転調して、B♭mをくり返します。
エルモ・ホープはM7の音を使っていて、B♭mM7の響きになる瞬間があります。
(「If I Love Again」は2017年6月2日に作成
「Caracas」は6月16日に作成)