おまけとして、「Bellarosa」と「Cookin'」のコード進行を紹介します。
この2曲は大好きなので、コード進行の他にも、テーマ・メロディと全員のソロを耳コピーしました。
大変でしたが、楽しかったです。
「Cookin'」は別テイクも残されていますが、マスターテイクの方が各人のソロの出来がいいです。
イントロ
|E♭M7 C7 |Fm7 B♭7(♭13)|Gm7 C7 |Fm7 B♭7 |
A
|E♭M7 |A♭m7 |Fm7 B♭7 |Gm7 C7 |
|Fm7 A♭m7 |Gm7 C7 |Fm7 B♭7 |E♭M7 Fm7 B♭7 |
(Gm7 G♭m7 Fm7 B♭7 )
A
|E♭M7 |A♭m7 |Fm7 B♭7 |Gm7 C7 |
|Fm7 A♭m7 |Gm7 C7 |Fm7 B♭7 |E♭M7 B♭m7 E♭7 |
B
|A♭M7 |Gm7 C7 |Fm7 B♭7 |E♭M7 |
|Am7 |A♭m7 |Gm7 C7 |Fm7 B♭7 |
A
|E♭M7 |A♭m7 |Fm7 B♭7 |Gm7 C7 |
|Fm7 A♭m7 |Gm7 C7 |Fm7 B♭7 |E♭M7 Fm7 B♭7 |
○ コード進行の解説
この曲は、基本は循環進行&逆循環進行なのですが、その中にⅣm(A♭m7)が入っているのが特徴です。
Ⅳmを入れる事で、切な~い感じになっているのです。
2小節目のA♭m7から3小節目のFm7に行く所が、ひっかけ的な進行ですねー。
普通だとA♭m7→Gm7に行くので、ついついGm7を弾きそうになるんですよ。
8小節目の(Gm7 G♭m7/Fm7 B♭7 )は、エルモがバッキングで弾いているコードです。
こうやってバッキングすると、かっこいいですよ!
16小節目のB♭m7 E♭7 は、次のA♭M7に部分的に転調するためのⅡ-Ⅴ進行です。
よく使われる進行パターンですが、エルモのテーマ・メロディは凄くかっこ良くこの部分を料理しているので、「いいセンスしてるなー」と思います。
21小節目のAm7と、22小節目のA♭m7は、かなり珍しいコード進行です。
コードの機能的には、何なのでしょうね…。
どちらのコードも、Ⅱm7を想定してアドリブをすればいいと思います。
ちなみに、エンディングの進行はこうなっています。(最後のAの5小節目から書きます)
|Fm7 A♭m7 |Gm7 C7 |Fm7 B♭7 |Gm7 C7 |
|Fm7 B♭7 |E♭M7 |
A
|B♭ |Am7 D7 |Gm7 (G♭m7)|Fm7 B♭7 |
|E♭M7 |E♭m7 |Dm7 |D♭m7 |
|Cm7 |B7 |B♭ G7 |Cm7 F7 |
○ コード進行の解説
この曲は12小節だし、ブルース進行を大幅にアレンジしたものだと、私は考えます。
1小節目のB♭は、次にAm7に進行するからでしょうが、B♭7やB♭M7にすると変な感じになります。
シンプルなB♭が、正解でしょう。
2小節目は、普通だとAm7-5にするものですが、ここではAm7にされています。
たまに、この進行はあります。
3小節目のG♭m7は、入れなくてもいいのですが、エルモはバッキングで入れています。
入れると、おしゃれになりますね。
5小節目のE♭M7は、テーマ・メロディと合わないんですよ。
メロディには短3度が出てくるので、E♭m7にしたくなるのですが、E♭m7を弾くとおかしいです。
エルモはE♭M7を弾いているし、この進行でいいと思います。
コードとメロディが合わないのですが、ジャズだからOKなのでしょう。
6小節目のE♭m7からは、E♭m7→Dm7→D♭m7と半音づつ降りていきます。
実にしゃれた進行ですが、アドリブをとるには大変です。
こういう難しい進行は、普通だとぎこちないアドリブになってしまうのですが、ルー達は難なくこなして、ばっちり決まったフレーズを生み出しています。
聴いていると、「あなた達は、人間ですか?」と思いますねえ。
10小節目のB7は、F7(Ⅴ7)の裏コードです。
ベース・ラインがBに動いているし、私がギターで合わせてもF7よりB7の方が、かちっと収まります。
アドリブに入ってからは、F7で問題ないです。ソロイストはF7を想定して演奏しています。
テーマの時だけ、B7にすればいいです。
(2013年5月17日に作成)