おまけとして、「The Song Is You」「Laird Baird」のコード進行を紹介いたします。
どちらの曲も、とてもかっこいい演奏ですねー(^-^)
まあパーカーなので、駄演などはあり得ないわけですが。
私がパーカーの曲に憧れてフレーズのコピーを始めた時は、コード進行を知らなかったので、大変に苦労しました。
このページを見てコード進行を参考すれば、コピーが簡単になると思います。
ぜひ活用して下さいませ。
A
|CM7 |CM7 |E♭m7(9)A♭7(13) |Dm7 G7 |
|CM7 |CM7 |F(13) |B♭7 |
|CM7 |A7 |Dm7(11) |G7 |
(Em7 A7 )
|B♭7 |A7 |E♭m7 A♭7 |Dm7 G7 |
(Em7 A7 )
A'
|CM7 |CM7 |E♭m7(9)A♭7(13) |Dm7 G7 |
|CM7 |CM7 |F(13) |B♭7 |
|CM7 |A7 |Dm7(11) |G7 |
(Em7 A7 )
|C7 |F7 |Em7 |F♯m7 B7 |
B
|EM7 |EM7 |F♯m7 |B7 |
|EM7 |EM7 |B♭m7-5 |E♭7 |
|A♭m7 |D♭m E♭7 |A♭m7 |D♭7 |
|G♭(13) |G♭(13) |BM7(13) |BM7(13) |
A'
|CM7 |CM7 |E♭m7(9)A♭7(13) |Dm7 G7 |
|CM7 |CM7 |F(13) |B♭7 |
(Fm7
|CM7 |A7 |Dm7 |G7 |
Em7 E♭m7 )
|C7 |F7 |Em7 A7 |Dm7 G7 |
○ コード進行の解説
かなり難しいコード進行をしていますね。
まずAですが、3~4小節目は ♯Ⅱm7 ー ♯Ⅴ7 ー Ⅱm7 ー Ⅴ7 という進行です。
かなり込み入った動きなのですが、パーカーもピアノのハンク・ジョーンズも、素早いフレーズで上手くこなしています。
13~16小節目は、B♭7 → A7 → A♭7 → G7 と、半音で下降していく進行です。
15&16小節目は、Ⅱ-Ⅴに分割されています。
Ⅴ7(この曲だとG7)に向かって、短三度上から下降していく進行は、ごく稀にあります。
この進行は、アドリブがとても難しいのですが、パーカーは簡単にこなします。
人間じゃないようなプレイですね。 さすがパーカーです。
1度目のA'は、Aと最後の4小節だけが違います。
最後の F♯m7 ー B7 は、Eキーに転調するためのⅡ-Ⅴ進行です。
Bに入ると、Eキーに転調します。
そして、Bの9小節目からは、A♭mキーに転調します。
10小節目は、B♭m7-5ーE♭7でもいいのですが、響き的に D♭mーE♭7の方がしっくりきました。
D♭7を経由して、13小節目からはG♭キーに転調します。
2度目のA'は、最後の2小節が1度目と違います。
ここでは、普通のⅢm7-Ⅵ7-Ⅱm7-Ⅴ7の進行となっています。
2度目のA'の8~10小節目では、パーカーはアドリブの時には、( )内のコード進行を使っています。
イントロ
|B♭7 |E♭7 |Dm7 A7 |Cm7 F7 |
|B♭7onF |B♭7onF |Dm7 D♭m7 |Cm7 B7 |
テーマ
|B♭ |Am7-5 D7 |Gm7 |Fm7 B♭7 |
|E♭7 |A♭7 |Dm7 G7 |D♭m7 G♭7 |
(E♭m7)
|Cm7 |F7 |B♭ |Cm7 F7 |
○ コード進行の解説
イントロは、特に問題ないでしょう。
5~6小節目は、ベース音にFが使われるので、onFで表記しました。
テーマは、基本はブルース進行なのですが、色々と変えていますねー。
2~3小節目は、平行調のGmに一時的な転調します。
転調していないと考えて、Ⅰ-Ⅶ-ⅢーⅥの進行と解釈する事もできます。
私は、転調していると考える方がアドリブをとり易いので、そう解釈しますね。
7~9小節目は、Dm7 ー D♭m7 - Cm7 と、半音下降していく進行です。
Dm7もD♭m7も、Ⅱ-Ⅴに分割していますが、その方がパーカーのフィーリングに近づきます。
1&11小節目は、シンプルなB♭が一番いいです。
特に1小節目は、B♭7にすると、その後のAm7-5に進むのが変な感じになります。
4声部にする場合は、B♭M7にするといいです。
(2014年1月27日に作成)