おまけ③では、「Cosmic Rays」のコード進行を紹介します。
メジャー・ブルースのシンプルなコード進行で、簡単な部類に入るでしょう。
イントロ (マスターテイク)
|C7(♯9) |F7 |G7 E♭ |A♭ G7 |
テーマ
|C7 |F7 |C7 |F♯7 |
|F7 |F7 |C |Em7 E♭m7 |
|Dm7 |G7 |C7 A7 |Dm7 G7 |
エンディング
|Dm7 |G7 |C B♭7 |CM7(9) |
○ コード進行の解説
イントロは少し変わっていて、E♭(♭Ⅲ)が出てきたりします。
すごくお洒落なイントロですねー。
テーマは、シンプルなブルース進行をしています。
難しいのは、8~9小節目の Em7 → E♭m7 → Dm7 と半音下降する部分くらいです。
4小節目は、F♯7(C7の裏コード)にすると、パーカーのアドリブやハンク・ジョーンズのバッキングと合いました。
7小節目は、その後にEm7→E♭m7と進行していくため、C7にせず、シンプルなCにした方がいいです。
エンディングでは、Ⅰ(C)→♭Ⅶ(B♭7)→Ⅰ(C)という進行が使われています。
この進行は、エンディングの定番の1つです。
ちなみにオルタネイト・テイク(6曲目)でも、ハンクはⅠ-♭ⅦーⅠの進行で弾くのですが、パーカーはⅠ-Ⅴ-Ⅰで吹いてしまいます。
そのため汚い響きになり、聴き手はハンクが間違えてしまった様に感じます。
おそらくハンクは譜面通りに弾き、パーカーが勝手に変えてしまったのでしょう。
(2016年1月13日に作成)