筋肉がらみの体内物質(以下は『筋肉まるわかり大事典』石井直方著からの抜粋
2010年9月22日、10月19~20日にノートにとり勉強
2026年8月4日に作成)
🔵ミオスタチン(マイオスタチン)
これは筋線維から分泌されるタンパク質。
筋肉の「成長を強く抑制する」。
筋サテライト細胞が増えすぎてしまうと、筋肉が太くなりすぎたり、がんになる危険性もある。なので増殖にブレーキをかける因子もある。
筋トレを行うとミオスタチンは減り、筋サテライト細胞が増える。
1997年にミオスタチンが全く作られない遺伝子異常の牛が現われた。
この牛は筋肉量が30%多く、食用肉が多く取れるので、ヨーロッパでこの血統が続いている。
人間でも2004年にミオスタチンのない赤ちゃんが見つかり、産まれた時に筋肉量は2倍、6ヵ月で立ち上がり、3才で3kgのダンベルを上げた。
この子の家系は、両親はプロの陸上選手で、祖父は伝説的な力持ちだ。
(※昔から力持ちの伝説があるが、科学的に調べたらこういう理由があったのかもと思う)
この遺伝子異常があると、筋線維そのものが多くなるので、とんでもなく強力になる可能性がある。
この異常は4万分の1の確率で起こる。
ステロイドと男性ホルモンは、ミオスタチンを抑える働きがあることが最近わかった。
🔵ACTN3 遺伝子
この遺伝子はαアクチニン3というタンパク質を作り、このタンパク質は速筋で作られる。
ACTN3は変異することがあり、そうするとαアクチニン3は作られず、速筋が育ちにくくなる。
アフリカ系の黒人は変異が少なく3%。アジア人は30%、欧米人は15%。
黒人は速筋が育ちやすくスプリント競技に向くとわかる。
🔵成長ホルモン
アメリカで高齢者に成長ホルモンを3ヵ月間投与する実験をした所、筋力が80%位増加した。
この実験は注射で投与したが、筋トレをすると5~10分位で成長ホルモンが分泌される。
実験に近い効果が筋トレで出ると思われる。
成長ホルモンには代謝を高める効果があり、皮ふが厚くなりシワが減る。
髪の毛も増える。
(※シワができるのは、皮ふが薄くなるからだと知った!
今までは伸びてしまうからだと思っていた。)
成長ホルモンには、免疫力を高める働きもある。
脂肪を分解する働きもあり、分泌されるとダイエット効果がある。
🔵BCAA
筋肉を作る材料として最も多い筋タンパク質、その20%を占めるのがBCAAを持つタンパク質である。
筋肉を作る上で最も重要なのがBCAAだ。
筋肉は激しく動くと分解され、BCAAが作られる。
そしてそのBCAAが燃料として使われる。
せっかく作った筋肉を燃料にするのはもったいない。
だからトレーニング前にBCAAを摂っておくのが有効なのだ。
🔵男性ホルモン
男性ホルモンがたくさん分泌されると筋肉が発達する。
思春期になると男性はこれがたくさん出て、男らしくなる。
上半身の方がホルモンの受容体が多く、影響を受ける。
ちなみに女性ホルモンは、筋肉ではなく乳房や体脂肪の分布など、女性らしい体つきを作る働きをする。
🔵ステロイドの投入について
アナボリック・ステロイドを使うと、すごく筋肉量が増える。
アナボリック・ステロイドとは男性ホルモンのこと。
これを多量に投入すると、性格が攻撃的になり、恐れがなくなり、痛みに鈍感になる。
このため人よりもハードにトレーニングができる。
投与すると、上半身の腕や肩が異常に発達してくる。
専門家が見ると、使っている人は外観からある程度わかる。
ミオスタチンを抑える効果がステロイドや男性ホルモンにあることが研究で判った。
ステロイドを身体に投入する人は、通常の人間の50倍位の量を使用する人もいる。
🔵遺伝子ドーピングについて
これはすでに禁止になっている。
現実的なのは、ミオスタチンを抑える「フォリスタチン」を筋肉に注入すること。
最近、筋肉に遺伝子を注射して電気刺激を与えれば、注入できることがわかった。
このドーピングは尿や血液では検出されず、調べるのが難しい。
人為的に遺伝子を操作してスーパーマンを作ることも、技術的に可能になってきている。
🔵安全なドーピングはあるか?
安全なドーピングは無い。
一例としてステロイドを使い続けると、徐々に体が自分でホルモンを作らなくなり、精巣も退化してホルモンを作る力が落ちてしまう。
※村本のコメント
私はアトピー治療でステロイドで使い続けていたので、このホルモンを作る力が落ちる傾向が自分の身体にあったと思う。
身体の慢性的なだるさや、覇気のなさ、気力が湧かない、鬱ぎみといった症状が出ていた。
これが治るには、ステロイドを使うのやめてから10年くらいかかった。
3~4歳の頃から、アトピーを抑えるため母が私の身体にステロイド軟膏を塗り始め、私は物心がついた時にはステロイド依存になっていた。
症状がひどい時にステロイド軟膏を塗るのは、私が「これは身体に毒だ」と確信して、「ステロイドを完全に断つ」と決めた20歳くらいまで続いた。
漢方薬の先生は「完治するにはステロイド薬を使ったのと同じだけの時間がかかる」と言っていたが、実際には10年かかった。