タイトル花粉症について

ここに書くのは、私が花粉症に苦しんでいた時期、2007年4月18日にノートにとり勉強したものである。

現在の私は、もうほぼ花粉症が出ない。
薬を飲んだり、治療をしたりは全くしていない。

自らの体験から言えるのは、花粉症を治すには、まず心身にストレスや疲労をためないことだ。

心身を疲弊させない生活が最も大切で、薬を飲むといったその場しのぎの対策は長期的にみてむしろマイナスだと思っている。

この結論を理解した上で、以下の文章を読んでほしい。

(以下は『治る・花粉症 レーザー治療』2002年刊行からの抜粋)

花粉症は、日本では約1300万人が発症しており、10人に1人の割合である。

都市部で多く、東京都では19.4%(1996年)が発症しているというデータもある。

スギ花粉症は1963年に栃木県の日光地方で発見された。

花粉症が増えた原因として、次の5つが挙げられる。

①国内のスギ花粉の量がふえた
戦後に各地でスギ、ヒノキを優先的に植林した。その多くが伐採されず、樹齢30年、40年となり大量に花粉を飛ばすようになった。

②大気汚染
大気汚染により日常的に鼻の粘膜が傷つけられ、 さらに花粉と排ガス等が混じり合うことで発症しやすくなった。

③食事の欧米化
これにより抗体をつくりやすい体質に変化した。

④ストレスの多い生活

⓹アスファルト舗装化
これにより花粉が地面に吸収されにくくなった。

そもそも「アレルギー」という概念は、1906年にオーストラリアの小児科医が提唱した。

自分の体の成分と異なる物質が体内に侵入したとき、その異物を排除しようと抵抗する反応が出るが、それが過敏な状態を言う。

つまり免疫の働きが過剰すぎる状態だ。

アレルギー体質は遺伝し、片親がアレルギーだと子どもは25%、両親がアレルギーだと50%の確率で遺伝するといわれている。

アレルギーを起こす異物を、「抗原(アレルゲン)」と呼ぶ。

アレルゲンが体内に入った時、アレルギー体質を持っていると体内に抗体ができる。

抗体は肥満細胞に乗り(結合して)集まってくる。

アレルゲンと抗体がくっつくと抗原抗体反応が起こり、肥満細胞の中にあるヒスタミンやロイコトリエンが放出される。

放出された物質は刺激を与えて、アレルゲンを体外へ出そうとする。

花粉症の場合、抗体反応により鼻の粘膜は腫れ、鼻づまりを起こす。
これはアレルゲンを含んだ空気を入りにくくさせるためだ。

涙やくしゃみは、アレルゲンを体外に出すために行われる。

花粉症の4大症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみだ。

この他に、ノドの痛み、頭痛、耳のかゆみ、全身のだるさ、微熱が出る人もいる。

花粉が飛ぶ時期は、スギは2~4月、ヒノキは3~5月、マツは4~6月、ブタクサとヨモギは8~10月である。

ちなみにスギ花粉症の6割は、ヒノキにも反応したという報告がある。

最近ふえているのが、ハウスダストによる通年性のアレルギー性鼻炎だ。
最近の気密性の高い住宅では、ホコリやダニ、ペットの毛などが室内にこもりがちとなる。

他には、生後半年以内にスギ花粉を大量にあびると、花粉症になりやすいという報告がある。

花粉症の治療は、以下の3つに分けられる。

(※以下の3つの治療法は、西洋式の体に無理させるやり方で、私はおすすめしないが、勉強した事なので書いておく。
私はこの治療法は採らなかった。)

①予防療法

抗アレルギー薬による薬物療法が主流である。
ヒスタミンができるのを抑えようという薬を使う。

効果が高いのは内服薬だが、服用後に効果が現れるまでに1~2週間はかかる。
花粉のシーズン中はずっと服用する。副作用が少ないので長期でも大丈夫。

副作用は眠気、だるさだが、抗ヒスタミン薬よりは弱い。
若干は肝臓、心臓にも負担がある。
この抗アレルギー薬が合わない人は、抗ヒスタミン薬を使う。

②対症療法

即効性を求められるので、抗ヒスタミン薬とステロイドが中心となる。
他に血管収縮剤、抗コリン剤もある。

ステロイドは、鼻の症状には局所剤がよく使われる。肥満細胞が増えるのを抑制するなどの働きがある。

ステロイドの噴霧タイプは副作用が少ない (内服や注射に比べれば) 。
内服は副作用の心配があり長期の服用には向かない。

抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンが刺激を与えるのを防ぐ。
抜群の即効性が特徴で、10分もすれば効果が出る。鼻づまりにはやや弱い。
エバステルは1日1回の服用でいいため人気がある。

抗ヒスタミン薬の副作用は眠気とだるさ。口の渇きも。
緑内症や前立線肥大の人には使えない。

血管収縮性の点鼻薬もある。鼻づまりに有効。
鼻づまりは粘膜の腫れが原因のため、血管を収縮させてうっ血や充血を除く。数分で効く。
頻繁に使っていると効かなくなり、かえって腫れがひどくなるため長期には使えない。

抗コリン剤は、鼻水が止まらないのに効く。
即効性があるが、持続性は4時間ほどで、一日に3~4回の点鼻が必要となる。副作用は少ない。

漢方薬の小青竜湯は鼻水を止める。
また葛根湯、小柴胡湯は抗アレルギー効果があると考えられている。

手術する方法もあり、電気やレーザー、薬品などで鼻の粘膜を焼いたり、切除する
空気が通りにくい鼻の構造の人は、通り道を広げる手術もある。

ちなみにレーザーを使った手術は、大きく分けて3種類ある。

1 光破壊型レーザー治療(HLLT)
レーザーで悪い組織を焼き切り破壊させる。

2 光融合型レーザー治療(MLLT)
破壊させる一歩手前の、弱い蛋白変性という状態にとどめ、血管や筋肉、神経などを融着させる。

3 光活性化型レーザー治療(LLLT)
40℃以下のレーザーを当て、組織や細胞を活性化して血液循環を良くする。
血行促進、ホルモンバランスの改善などが見られる。

③根治療法

アレルギー体質そのものを治すもので、体の中の抗体をへらし、免疫状態を変える治療である。
減感作療法とか免疫療法と呼ばれている。
2~3年かかるのが特徴。

抗原エキスを少しづつ注射して体内に入れ、免疫を作ってゆく。
最初は週1~2回で、徐々に間隔をあけてゆき、体質改善を図る。

個人差はあるが、アトピーなどに比べ花粉症には効果が高く、 6~7割は薬を使う必要がなくなる。

(以下は『花粉症ふっとばし完全カタログ』からの抜粋)

花粉症が日本で発見されたのは1961年である。

花粉症の原因は、食品添加物に含まれる有害な化学物質や、戦後に始まった高たんぱく、高脂肪の欧米型の食生活もあげられる。

花粉症の対策は、帰宅したら手洗い、洗顔、うがいをする。

鼻うがいもする。お湯(37~8度)に塩を1%入れた生理食塩水を使う。

シャワーを浴びるのも有効である。

(※私は花粉症対策ではないが、帰宅したら必ず手洗い、洗顔、うがい、鼻うがいをしている。その結果、カゼをほぼひかなくなった。
なお手洗いは、帰宅時は石鹸を使うが、普段は石鹸は使わない。
石鹸を頻繁に使うと、肌が弱り荒れてしまう。
うがいもうがい薬は使わない。それで大丈夫である。)

花粉症の対策は、夜は12時前に寝るとよい。

交感神経と副交感神経の2つの自律神経が、体を調整している。
朝起きると働きを始めて、昼にピークをむかえるのが交感神経だ。
夕方に働きを始めて、深夜にピークをむかえるのが副交感神経だ。
この2つは12時間周期で働く。

12時前に寝ないと、自律神経の失調をしやすく、体力が落ちる。

昼間に外に出にくい花粉シーズンは、昼に部屋の中を明るくして、体が昼を認識できるようにする。

喫煙はだめ。症状が悪化する。化学物質が含まれているためらしい。

飲酒は控えること。
アルコールは血のめぐりをよくするため、鼻の粘膜がうっ血し、むくんでしまう。

ビールはイネ科で、さらに体を冷やすので最悪である。
体を温める日本酒や赤ワインは割といい。

スポーツは良く、とくに水泳が良い。

花粉症の人はそうでない人に比べて、運動不足の傾向があるとの調査報告がある。

屋外は花粉があるため、水泳が良い。
運動は皮膚をきたえて、 鼻の粘膜もきたえられる。
だが塩素に弱い人は水泳は注意だ。

乾布摩擦が良い。

現代の日本は冷暖房の完備から、自律神経はどんどん過敏になり刺激に反応しやすくなっている。

乾布摩擦は血行を良くしてくれる。
皮膚もきたえられるし、自律神経のバランスを正常に戻してくれる。

やり方は、乾いたやわらかい木綿のタオルを使い、足先、腰、手の先、肩、背中、首筋、胸の順で、徐々に心臓に向かって、肌が温かく感じるまでこする。
座っていてかまわない。

10~20分、朝もしくは入浴前に毎日続けよう。

乾布摩擦に慣れたら、入浴したあとに水をかぶることや、水シャワーを浴びること、冷水摩擦もチャレンジするとよい。

ツボを押すのも良い。

鼻スジのくぼみの鼻通、小鼻の脇のくぼみの迎香は、鼻水をおさえるツボである。

眉頭のくぼみのさん竹は、目のかゆみをやわらげる。

手の甲の親指と人差し指の間にある合谷は、体全体にきく万能のツボ。

ヨガも良い。

マイナスイオンも良い。
マイナスイオンは体の酸化を中和し、免疫バランスを整える。
活性酸素を消す働きがある。
花粉にくっついて花粉を地面に落下しやすくする。

音楽も良い。
音楽は心をなごませる。特にモーツァルトは35キロヘルツ以上の高周波を多く含んでいて体に良い。脳を刺激する。

(2024年11月14&17日に作成)


目次【人体の勉強】 目次に戻る

home【サイトのトップページ】に行く