ニール
HEBは国家が無いのに、どうやって自分たちを組織しているのですか?
神
彼らは、『すべては一体である事』を観察し、この原則を下から支える政治的・社会的・経済的・霊的メカニズムを工夫した。
ニール
それは、どんなものなのですか?
神
もし、世界にあなた一人しかいないとしたら、あなたはどう行動を律するかな?
ニール
私しか居ないとしたら…。
好きなように食べて、着ているでしょう。
たぶん何も着ないんじゃないかな。したい事をするでしょう。
神
なるほど。いつもの様に、すべての知恵はあなたの中にあるじゃないか。
何回も言っている通り、あなたは何も学ぶ必要はなく、ただ思い出せばいいのだ。
ニール
では、HEBは裸で走り回り、木の実を摘み、カヌーを作っているのですか?
まるで野蛮人の様ですが!
神
あなた方と、どちらが幸せで、どちらが神に近いと思う?
シンプルなのは野蛮で、複雑な方が高度だと思うのは、原始的な文化の特徴だ。
HEBは逆だと見ている。
ニール
しかし、全ての文化や進化は、より複雑になっていきますよ。
神
ある意味ではそうだ。
だが、ここに最も偉大な『神聖なる二分法』がある。
システムが複雑になればなるほど、そのデザインはシンプルになる。
シンプルさこそが、優雅さの極致なのだよ。
マスターはそれを理解している。
だから、HEBはシンプルに暮らしている。
HEBの統治システムには、自治以外の統治は存在しない。
ニール
参加者が唯一人であるかの様に?
神
そうだ。
ニール
HEBは『すべては一体である事』を、理解しているのですね。
神
その通りだ。
(『神との対話3』から)