神
HEBは、集落あるいは小さなコミュニティで暮らしている。
集落は、お互いに平等に交流している。
政府もないし、法律もない。年長者による評議会はある。
HEBの規範は、『認識・誠実・責任』の三つだ。
ニール
戦争は無いのですか?
神
無い。
HEBは、相手が奪いたいと思うものは与えるからだ。
全ては万人のもので、与えたものはいつでも創造できると認識しているから、そうするのだ。
彼らには、「所有」とか「損失」という考え方は無い。
彼らは、『すべては一体だ』と理解している。
ニール
誰かが、HEBの生命を脅かしたら?
神
それでも争いは無い。
HEBは、襲われたら身体から抜け出す。身体を相手に置いていく。
HEBは、死を恐れない。
自分たちが永遠に生き、かたちを変えるだけだと知っている。
病気で身体が機能しなくなったら、身体を大地に喜んで返し、「リサイクル」してもらう。
ニール
認識・誠実・責任の三つの規範に、誰かが反したら、どうなりますか?
神
裁判も懲罰も無い。
「集団は個人であり、個人は集団である」と、丁寧に説明する。
HEBはすぐに、この事を了承する。
そして、過ちを正す事を認められる。
結果に対する責任を取る機会を、与えられる。
ニール
当人がそれを拒否したら?
神
HEBは決して拒否をしない。
拒否をしたら、そもそもHEB(高度に進化した存在)ではない。
(『神との対話3』から)