ニール
あなたは、「悪が存在するのは、善を体験する状況を作るためだ」と言い、「それを理解すれば、すべての問題は祝福となり、悪人は天使に見える」と説明なさった。
神
その通り。
ニール
それでは、「高度に進化した存在(HEB)」の社会には、どうして悪がないのですか?
彼らの社会には悪が無いのに、どうして善を経験できるのですか?
神
いいかね。
何が善悪なのか、何が上下なのかは、すべてあなたが想像・判断をして、あなたが創り出しているのだよ。
それが大前提だ。
HEBは、目の前に悪がなくても、自分がいかに善かを知っている。
悪を創造しなくても、善や愛を認識している。
HEBは、宇宙のどこかにある「自分ではないもの」を観察すれば、本当の自分に気付く。
実は、HEBが対立要素(HEBにとっての悪)を探そうとする時に目を向ける場所の一つが、地球なのだよ。
彼らはあなた方を見ることで、かつての経験を思い出し、自分達の今の経験を判断する目安にしている。
ニール
どうして私たちには、悪の創造が必要なのでしょうか?
神
必要はないよ。新しく創造する必要はない。
自分ではないものを追放しても、本当の自分を知って経験する力は損なわれない。
ニール
では、わざわざ対立する要素を呼び出さなくても、いいのですね?
神
その通りだ。
本当の自分を選択・経験するのに、対立要素を創造する必要はない。
どこかで、対立要素(悪)を観察すればいい。
それが存在することを、思い出せばいい。
思い出すには、相対性の場(宇宙や地球)を観察すればいい。
ニール
すると、観察をすればよその世界が分かり、本当の自分が理解できるのですね。
神
そうだ。
それが、『思い出す』という事だ。
(『神との対話3』から)