ニール
HEBは、どんなところが私たちと違うのですか?
神
彼らは、分け合う。
ニール
私たちだって、分け合いますよ!
神
彼らは、全ての人と、全てを分け合うのだよ。
資源はすべて、全員に平等に分配する。
国家やグループがたまたまその場所に居たからといって、資源を所有しているとは考えない。
星や、星の群れが、『システム』だと理解されている。
どれか一つでも破壊されれば、システムそのものが傷つくと考えている。
システムの中のすべての種、すべての生物が大切なのだ。
あなた方は、「たった一つの種(人間)の欲求を優先させる」と主張している。
しかも、その種の総てのメンバーのためではなく、ごく少数のためだ。
ニール
豊かな権力者のため。
神
そうだ。
ニール
しかし、すべての種のニーズを平等に扱って、どうしてシステムが成り立つのですか?
神
すべてのニーズは平等に扱われるが、ニーズそのものは同じではない。
「樹木」と「人間」を例に、考えてみよう。
樹木と人間は、お互いにからみ合っている。
だが、ニーズは異なる。
樹木は二酸化炭素を吸収して、酸素を放出する。
人間は酸素を吸収して、二酸化炭素を放出する。
ニール
実に上手くできていますね。
神
ありがとう。
それでは、バランスを破壊するのはやめてくれないか。
ニール
私たちは、樹木を一本切るごとに、二本の苗を植えていますよ。
神
その苗が古木に成長するには、300年もあればいいだろうな。
ニール
どうして私たちは、森を切り倒すのでしょう?
神
家畜を飼うためだ。
熱帯雨林の住民は、「家畜を育てて売る方が、所得が増える」と言われた。
「その方が、土地の生産性が上がる」とね。
HEBたちは、星のシステムのごく一部の欲求だけを満たすのはやめた。
なぜなら、システムが破壊されれば、どの種も生きられないからだ。
ニール
そんな事は明白ですよね。
(『神との対話3』から)