ニール
他の星には、私たちに似た外見の生物もいますか?
神
もちろんだ。そっくりな生物がいるよ。
ニール
HEBは、本当の自分を覚えているのですか?
旅行はしますか?
神
本当の自分を覚えている。
HEBは、身体を思いのままに解体したり合成したりできる。
何処でも好きな所に、存在できる。
ニール
何光年の彼方にもですか?
神
そうだ。
そういう旅行は、宇宙の中を通過するのではなく、「飛び越えて」いく。
ニール
彼らは、働きますか?
神
HEBには、「働く・仕事をする」という概念は無い。
活動は、純粋に自己表現として行われる。
ニール
人が嫌がる肉体労働は、どうなりますか?
神
肉体労働は、HEBでは最も名誉ある仕事だ。
社会が機能するために必要な毎日の仕事は、最も高い報酬が得られ、最も尊重される。
HEBの社会には、「単調で骨が折れる仕事」や「時間外労働」や「プレッシャー」は無い。
彼らは「人を出し抜く」「トップに上りつめる」「成功する」といった事を考えない。
成功という概念そのものが、彼らにとっては異質だ。
だから、その反対の「失敗」も存在しない。
ニール
それでは、どうやって達成感を味わうのですか?
神
彼らは、本当に価値のある事を理解し、感謝をすることを通じて、達成感を味わう。
ニール
すると、HEBにも「価値システム」はあるのですね?
神
もちろんだ。だが、あなた方とは全く違う。
彼らは、『全体のためになること』に価値を置く。
ニール
私たちだってそうですよ!
神
あなた方は、スポーツ選手や映画スターの方が、子供たちに偉大な真実を教えたり、霊的な真実に導くことよりも、社会のためになると考えている。
だからスポーツ選手や映画スターの方が、教師よりも称えられ、高い報酬を得る。
社会が目指す方向から考えれば、すべてが逆さまだ。
HEBは常に、「あるがまま」を見て、「役に立つこと」をする。
HEBは、教師や霊的な指導者が「倫理的に正しい」から、尊重するのではない。
社会の発展に「役立つ」から尊重する。
ニール
すると、HEBの社会では、貧しいのはスポーツ選手なのですか?
神
HEBの社会には、貧乏人も飢える者もいない。
ニール
どうしてそんな事が可能なのですか?
神
二つの原則を適用することによってだ。
① 私たちはすべて一体である ② すべては充分にある
「私たちは、ばらばらだ」という信念、それがあなた方の人生を惨めにし、歴史を悲しいものにし、努力を空費させている原因だ。
そして、「すべては不足していて、足りない」という意識、それが全ての不安・競争・怒り・殺し合いの原因だ。
この二つの意識を変えれば、すべてが変化するだろう。
ニール
どうすれば、意識を変えられますか?
神
そうであるかの様に、行動しなさい。
「すべてが一つである」かの様に、行動しなさい。
すべての人を、新しい目で見てごらん。
「充分ある」かの様に、行動しなさい。
充分な愛、充分な時間、充分な金があったら、あなたの行動は違ってこないか?
もっとオープンに分かち合うのではないか?
現在は、世界の人口の五分の一が、資源の五分の四を消費している。
恵まれた少数が浪費をしなければ、全ての人に行き渡るだけ充分にあるんだよ。
自分自身が変化しなさい。
「私たちは一体である」「すべては充分にある」という意識を、体験しなさい。
(『神との対話3』から)