神
『ひとつの存在(神の源)』の様々なかたち、それが生命だ。
生命とは、解釈し表現された神である。
生命とは、様々なかたちに写し換えられた神である。
最初の段階では、「唯一の非物質 → 個々の非物質」へと写し換えられる。
第二の段階では、「個々の非物質 → 個々の物質」へと写し換えられる。
第三の段階では、「個々の物質 → 個々の非物質」へと写し換えられる。
第四の段階では、「個々の非物質 → 唯一の非物質」へと写し換えられる。
こうして、生命の円環は完成する。
このプロセスによって、「一つの神」の中に、「無限の多様性」が生まれる。
この多様性を、私は『個別化』と呼ぶ。
個別化によって、離ればなれではないが、様々な表現が可能になる。
個々の表現の目的は、「神を部分として経験する」ことだ。
神の全体は、部分の総和よりも大きいが、その全体は「全体を分けてみなければ」経験できない。
(『神とひとつになること』から抜粋)