ニール
子供がいくつになったら、セクシュアリティについて本当の事を教えてもいいのでしょうか?
神
子供は生まれてすぐに、自分がセクシュアルな存在だと気づいているよ。
つまり、「自分は人間だ」という事に。
なのに親達は、気づかせまいとする。
12~17歳頃に、大抵の親は「もう自分のセクシュアルな部分に気付いて、それを使ってもいいよ」と伝える。
だが、もう取り返しがつかなくなっている。
子供たちはずっと、「性器は恥じるべきものだ」と教えられてきており、全く準備が出来ていない状態で、激動の思春期を迎える。
そのために、激しい衝動に不器用な反応しかできない。
開かれた社会では、子供たちがセクシュアリティに気付いても、叱られたり矯正されたりしない。
両親も、セクシュアリティを隠したりはしない。
子供たちは、親や兄弟の裸体をごく自然に目にする。
性器は、自然ですばらしいものとして扱われる。
社会によっては、子供の前で堂々と親がむつみ合う。
性的表現の美しさ、素晴らしさを、これほど上手に伝える方法はない。
こういう社会には、性犯罪はほとんど存在しない。
あなた方の社会は、性の抑圧をやめるための行動を起こすべきだ。
ニール
では、どうすればいいのですか?
神
セックスを、恥やタブーだと思わせるのはやめなさい。
子供たちに、抱き合いやさしく愛撫しあう姿を見せてやりなさい。
愛を肉体的に表現する事は、自然で素晴らしい事なのだと、教えてやりなさい。
子供たちがセクシュアルな事に好奇心を持ち始めたら、その事に喜びや誇りを持てるようにしてやりなさい。
自分の肉体を子供の目から隠すのも、やめなさい。
キャンプ先の池や、庭のプールで裸で泳ぐのは、いっこうに構わない。
親が素直に自分の姿を見せれば、子供たちは「自分もいつかはそうなるのだ」と思う。
子供たちとセックスについて話したり、笑ったりしなさい。
ニール
どうすれば、そういう親になれますか?
神
何よりも、お互いを男と女として再発見しなさい。
自分のセクシュアリティを再発見して、楽しみなさい。
そうすれば、子供たちにもその歓びを認め、励ましてやれる。
(『神との対話2』から)