ニール
あなたは、「時間は存在しない、全てがいま起こっている」とおっしゃいました。
そうすると、私が死んで、別の人間として転生したなら、どれが私なのですか?
いっぺんに二人の人間として、同時に存在する事になりますよね。
それを永遠に繰り返したとしたら、私は『何十億ものヴァージョン』が居る事になります。
神
そうだね。
ニール
それが事実なら、私は何十億もの違ったかたちで、何十億もの方法で、進化している事になる。
神
その通り。それが、私のしている事だよ。
あなたが混乱するのは、私達が「一つ」ではなく、「複数」だと思っているからだよ。
ニール
それじゃあ、私は自分に向かって話していると、おっしゃるのですか?
あなたが神で、あなたが私なら、私は神じゃないですか!
神
汝は神なり。
ようやく、ばっちり理解できたじゃないか。
ニール
しかも、私は『すべての者だ』という事にもなる。
「私以外は、誰も何も存在しない」という事ですか?
神
「私と父とは、一体である」と、イエスは言わなかったかな?
「私たちはみな、一体である」と言ったはずだ。
ニール
ものの例えだと思っていました。哲学的な話で、事実ではないと。
神
事実だよ。
私達はすべて、一体だ。
それが、「私の兄弟の最も小さな一人にした事は、私にした事である」という言葉の意味だ。
ニール
しかし、例えば妻や子供といる時、「彼らは別人だ」と感じます。
神
意識とは素晴らしいものだ。無限に分割する事ができる。
私は、それぞれの「かけら」が自分を振り返り、「自分とは何か」と考えられるようにした。
(『神との対話3』から)