ニール
進化をフットボールに例えると、私たちはどの辺りですか?
神
12ヤードラインだな。
ニール
まさか、冗談でしょう?
神
おいおい。あなた方はこの一世紀で、6ヤードラインから12ヤードラインにまで進んだのだよ。
またボール落としたりしなければ、もちろんタッチダウンの可能性だってあるよ。
ニール
また?
神
地球では、以前に一度、技術が進み破滅した事がある。
あなた方の技術も、賢明に活用できる能力を超えそうになっている。
「技術が社会の産物になる」のではなく、「社会が技術の産物に」なりかけている。
社会が技術の産物になると、自滅するよ。
ニール
どうしてですか?
神
宇宙の仕組みが分かってくると、破壊する危険も大きくなる。
宇宙そのものが最大の技術で、完璧に自動的に働いている。
あなた方が手を出して、宇宙の原則や法則を引っかき回すと、その法則を破壊する。
そうなると、40ヤードの罰退となる。
ニール
私たちは、リーグから脱落するのですか?
神
そうなりかけている。
例えば、原子力に関する知識は、地球を吹き飛ばせるほどになっている。
ニール
それほど愚かではありませんよ。思いとどまるでしょう。
神
本当か?
このまま大量破壊兵器を拡散させ続けていると、いつかは世界を破壊しようとする者の手に渡るだろう。
解決策は明らかだ。全員が大量破壊兵器を捨てることだ。
ニール
しかし、軍縮なんて出来るでしょうか?
神
核兵器で自滅しなければ、環境破壊によって世界を滅亡させるだろうね。
さらには、クローンや遺伝子工学にも手を染め、慎重な配慮をせずに危険を冒している。
すでに、人類を滅ぼしかねないほどの耐性を持ったウイルスを、作り出してしまったではないか。
ニール
もう手遅れなんですか? ゲームは終わったのですか?
神
いや。フォースダウンなのに10ヤード残っている。
私はクォーターバックで、レシーバーを探している状態だ。
このパスを受け取れるか? 私たちはまだ同じチームかな?
ニール
相手チームって、誰なんですか?
神
『私たちが一つである事』を否定する、すべての思考・言葉・行動だ。
(『神との対話3』から)