神
あなた方は常に、「過去」を見ているのだよ。
ニール
え?
神
現在を見る事は、不可能だ。
現在は「起こり」、それからエネルギーが放射して光の爆発となり、その光があなたの受容器である目に届く。
光があなたに届く間も、生命は進行し、前進する。
光があなたに届く頃には、次の出来事が起こっている。
爆発したエネルギーが目に届くと、目は脳に信号を送り、脳はデータに照らし合わせて、何を見ているかを教える。
あなたが見たものについて考え、判断をし、何と呼ぶかを決めている間に、起こっている事は先へ進んで、あなたを待っている。
簡単に言えば、私は常にあなたの一歩先にいる。
ニール
すごい、信じられないな。
神
あなたと出来事が起こる場所が遠くなるほど、出来事は「過去」へと遠ざかる。
だが、それは「過去」に起こっているのではない。
単に、距離が「時間という幻想」を創りだし、「今、ここに居るあなた」と「かつて、あそこに居たあなた」の経験を、両立させているにすぎない!
「時間と空間は同じもの」であり、すべてはたった今、起こっている。
(『神との対話3』から)