ニール
あなたは、「魂が望めば死から戻れる」とおっしゃいます。
しかしそれならば、どうしてもっと多くの魂が、死から戻ることを選択しないのですか?
神
以前と同じ身体に戻りたいと望む魂は、ごく僅かだ。
ほとんどの魂は、別の身体に戻ることを選ぶ。
そうすれば、新しい冒険が可能になるからだ。
魂が身体を離れるのは、その身体でしたかった事が完了したからなんだよ。
ニール
事故死した人は、どうなのですか?
神
宇宙には、「たまたま死ぬ」などという事はない。偶然はない。
ニール
では、死者を悼む必要はないのですね。
神
死者は、悼んでほしいとは、さらさら思っていないよ。
「あの世」を一瞬でも体験できれば、葬儀の時に心から喜べるだろう。
ニール
私達は葬儀の時に、もう会えないと思うから泣くのです。
神
泣くのはよろしい。
亡くなった人への敬意を表することだから。
ニール
あの世とは、どんな所ですか?
神
ここと同じように、あの世でも次の3つのいずれかを経験する。
① 無意識の考えに創造をゆだねる
② 意識的に経験を創造する
③ 『存在するすべて(神の総体)』の集合意識を経験する
③は、「再統合」あるいは「一つへの回帰」だ。
①を行っても、この世と違って長くは続かない。
なぜなら、経験している事が好ましくないと思った瞬間に、もっと好ましい現実を創り出すからだ。
②を行う場合、もちろん「まっすぐ天国へ」行く。
天国を信じる者は、天国を創造する。
③を行う場合、たちまち全的な受容、全的な平和、全的な認識、全的な愛に包まれる。
あなたは、『一つであるもの(神の総体)』と一体になる。
これが、『ニルヴァーナ』だ。
ニルヴァーナの後に、やがてあなたは『一つであるもの』から、再び分離する。
こうして、あなたは宇宙の車輪の上を旅して、回転をし続ける。永遠に。
これを理解すれば、あなたは宇宙の車輪のどこにいても、好きな時に『一つであるもの』へと回帰できる。
あなた方は、「コントロールの効かない考え・創造」を、『地獄』と呼ぶ。
「望めば何でも思考と同じスピードで実現できる状態」を、『天国』と呼ぶ。
そして、『一つであるもの』と合体して至福を経験することを、『ニルヴァーナ』と呼ぶ。
(『神との対話3』から)