神
現在の他には時はない!
「今」、それが全てだ。
ニール
昨日や明日は、どうなるのですか?
神
あなた方の想像の産物だ。
理性が作り出したもので、究極の現実には存在しない。
かつて起こった事は全て、今起きている。
将来に起こる事は全て、今起きている。
ニール
理解できません。
神
完全には分からないだろう。今は、分かりかけるだけでいい。
『時』は、継続ではない。水平な相対性の要素だ。
時を直線的なものだと考えないことだ。
時は、「上がったり、下がったり」するものだよ!
今という永遠の瞬間を表す、秤の様なものと考えればいい。
その秤の上に、紙の束が乗っていると考えてごらん。
紙の一枚一枚が、それぞれの時だ。
全部の紙の束が、秤の上にある!
今に、全てがある。
『すべてであるもの(神の総体)』の中に、あなたは存在する。
だから、あなたは意識の中で「どんな時」にも「どんな場所」にも移動する事ができる。
ニール
時間旅行ができる、という事ですか?
神
その通り。
全員がしているよ、夢の中でね。
ほとんどの人は、それに気付いていない。
だが敏感な人には、過去や未来が分かる。
そういう人は超能力者と呼ばれる。
あなたも時には、「ここには来たことがある」とか「前にもあった」と気付くことがある!
ニール
デジャヴュ(既視感)ですね。
神
そう。
誰かに会った時に、この人は昔から知っていると感じる、あの素晴らしい気分だ。
あれは真実の感情だ。
あなたは相手の魂を、永遠に知っている。
永遠というのは、今ということだよ!
あなたは時々、「紙の束」の上の方をめくったり、下の方をめくったりして、全ての紙を見る。
どの紙にも、あなたの一部がある。あなたは常に存在しているから。
(『神との対話2』から)