神
時間というものはない。
すべては同時に存在する。すべての出来事は、同時に起こる。
この本は、すでに存在している。
あなたはそれを形にし、手に入れたに過ぎない。
それが、「あなたが問う前に、私は(神は)答えるだろう」という言葉の意味だ。
動いているのは、あなたであって、時間ではない。
時間は動かない。
あるレベルでは、あなたはこの事を理解している。
だから、人生ですばらしい事があると、「まるで時間が止まったようだ」と言う。
時間は止まっている。
そしてあなたも止まると、人生の決定的な瞬間を経験する。
ニール
どうも信じがたいのですが。
神
あなた方の科学は、この事をすでに証明している。
『猛スピードで旅行をしたら、出発する自分を見ることができる』という定式が、すでに書かれている。
これを知れば、時間は『場』であって、その中をあなたが動いている事がわかるだろう。
あなた方は、1年は365日だと言う。
1日とは、「地球が1回転するのにかかる時間」だ。
そして1日を24時間に分け、さらに60分、60秒と分けた。
あなた方は、地球が自転しているだけではなく、飛んでいる事に気づいた。
そして、「太陽の周りを一周する間に365回自転する」と計算し、これを「年」と呼んだ。
1年は12の月に分けられたが、これは「月の満ち欠けを観察すると12回だった」からだ。
あなた方は他にも、過ぎ行く時を計算するために、「年代」とか「世紀」を作り上げた。
実はどれも、『空間の中の動きを計算する方法』にすぎない。
過ぎていくのは時ではなく、対象物である。
時は、動きを計算する方法にすぎない!
アインシュタインたちは、時とは『頭脳で作り上げた相対的な概念』にすぎないことに気づいていた。
時とは、『物体と物体の間に存在する空間の関係』なのだ!
アインシュタインは、動いているのが「時」ではなく「場を移動している自分」であるなら、時間を変えるには「物と物との間の場を変更」するか、「移動する速度を変更」すればいい、という事を理論化した。
これは、『一般相対性理論』と呼ばれている。
これで時は存在しない事が、理解し易くなっただろう。
全ては「今」、起こっている。
それを観察できるかどうかは、あなたの視点、つまり『場の中の位置』に左右される。
あなたが私の場にいれば、全てを見通すことが出来るだろう!
(『神との対話2』から)