神
不平を言えば、他人に苦しみを与える。
だからマスターは、決して不平を言わない。
そのために周りの苦しみも減るし、マスター自身の苦しみも減る。
しかし、マスターが不平を言わないのは苦しみを減らすためではなく、痛みを苦しみと解釈せず、単に痛みとして受け取るからだ。
痛みは、一つの経験だ。
苦しみは、その経験についての「判断」である。
大抵の人は、痛みを経験する事は良くないと判断をし、痛みは起こるべきではないと思う。
だが、痛みも完全なものとして受け入れれば、苦しみは軽減される。
マスターは、痛みも完全なものとして受け入れて、苦しみを克服する。
(『神とひとつになること』から)