ニール
どうすれば、神を本当に信じる事ができますか?
神
信じる必要がなくなる事によってだ。
ニール
分かるように、教えて下さい。
神
もし私が、あなたに何も望まず、何も要求をしないとしたら、何かのためにあなたを信じる必要は無いだろう?
ニール
そうですね。
すると、高次の信頼とは、「信じる必要が無いこと」なのですか?
神
その通りだ。
ニール
どうすれば、あなたに何も望まず、何も要求をせずに済むようになれますか?
神
すでに自分のものだと、気づく事によってだ。
あなたはすでに、必要なものは全て持っている。
求める前に、私は応えている。
従って、求める必要は無い。
ニール
私たちは、すでに持っているのに、どうして必要だなんて思うのでしょう?
神
すでに持っている事を、知らないからだ。
『認識の問題』だよ。
マスターは、自分が全てを持っている事を知っている。
だから、何が現れようとも、喜んで受け入れる。
マスターは、人生のすべてが完璧である事を知っている。
そういう状態になれば、神への信頼は必要が無くなる。
ニール
つまり、「信頼」は「知識」になる。
神
そうだ。
すべての気づきには、三段階がある。
希望→信念→知識の三段階だ。
希望は、それが真実になる事を願う。
だが、確信は無い。
信念は、それが真実になると考える。
確信は無いが、違う現実が現れるまでは信じ続ける。
知識は、それが真実になる事を、はっきりと理解している。
違う現実が現れても、確信し続ける。
ニール
すると、あなたを信じる必要が無いと「知れば」、あなたを信じられるんだ!
神
その通りだ。
「起こる事はすべて完璧だ」という知識に到達をすれば、完璧な事が起こる。
マスターは、起こった事を好ましいと思う。
起こった事を好ましいと思うから、起こった事が完璧になる。
これが、「あるがままに、神にまかせる」という事だ。
ニール
しかし、あなたはいつも「人生は、あなたが意図をした通りになる」と、おっしゃってきましたよ。
神
意図は、期待でも要求でもない。
特定の結果を、選り好みしない方がいい。
それがマスターへの道だ。
ニール
作家のケン・キース・ジュニアは『高い意識へのハンドブック』という本で、その通りの事を言っています。
神
誰の人生でも、完璧な人や場所、出来事が提供されている。
偶然はないし、神は過ちを犯さない。
完璧に見えない事も、完璧なのだ。
完璧に見えないというのは、思い出す何かがあるという印だよ。
ニール
すると、最悪の出来事にも感謝するべきなのですか?
神
抵抗をすれば、相手は強まる。
感謝をすれば、相手は本来そうであるように、あなたのためになってくれる。
私は、天使以外の何者も、あなた方の許へは送らなかった。
ニール
でも、意図をするというのは、自分の好みを宣言するのと同じではありませんか?
神
いや、そうではない。
選り好みをする事は、宇宙に対して「特定の限定された結果」を求めることだ。
ニール
しかし、人生で起こった事が、すべて自分で意図したものだとは思えません。
神
「あなたの魂が意図したもの」が、「あなたの精神・身体にとって予想しなかったもの」になる事は多い。
魂のレベルで意図した事の結果は、あなたの現在の進化レベルを完璧に反映している。
それによって、あなたは『自分が何者であるか』を経験できる。
それは、あなたが一つ上のレベルに進むために、適切なものでもある。
あなたの魂とあなたの身体は、別なものを求めている事が多い。
ニール
それでは何も予想できないじゃないですか。
神
だからこそ、「期待せずに生きなさい」「常に完璧さを見なさい」と言われるのだ。
(『神との友情・上巻』から抜粋)