神
アメリカは世界一の豊かな国なのに、小児死亡率では世界でもトップクラスだ。
これは、貧しい人が出産の介護を受けられないからだ。
他の国では、もっと病人や弱者に親切だ。
アメリカでは、老いて退職した者の多くが、貧しい暮らしをしている。
「金を持っていない人間に何かをしてやっても、利益にならない」と考えるからだ。
ニール
アメリカは、他国の恵まれない人に尽くしていますよ。
神
GDPに対する比率から言えば、アメリカの対外援助は少ないことを、知っているかな?
アメリカ社会は、スポーツチームには馬鹿げたほどの金を支払って応援するが、教師や聖職者は貧しいままにさせておく。
そして毎日、地球の全人口の半分を養える食べ物を、捨てている。
だが、誰もこの状況を変える意志を持っていないらしい。
他人の苦難を自分の苦難と考えない限り、このままだろう。
ニール
私たちは、なぜ問題を放置しておくのでしょうか?
神
心を向けないからだ。
あなた方は、「お互いの事を気にかけよう」と決意する必要がある。
あなた方は、自分を人類という家族の一員と見ていない。
だから、人類という家族の問題を、自分の問題だと思わないのだ。
ニール
では、どうすればいいのですか?
神
分裂をなくせばいい。
新しい世界の枠組みを、創ればいい。
(『神との対話2』から)