神
あなた方は、「神は、すべてを平等に愛する」という考えに耐えられない。
だから、「神は特定の理由で、特定の人々だけを愛する」というフィクションを創り出した。
そのフィクションを、あなた方は『宗教』と呼ぶ。
だが、「神は、誰かを特別に愛する」と考えるのは、冒とくだ。
ニール
待って下さいよ! 神がこんな事を言うなんて!
神
いいかね。
あなた方は、自分の不安を正当化し、狂気の行動を合理化するために、神の言葉をねじ曲げてきた。
あなた方は、神の名においてお互いを制約し、傷つけ殺し合う。
私の名を振りかざし、神の旗を掲げて戦場に赴いてきた。
あなた方は、「神の愛は、無条件で無制限だ」という真実を認めない。
それを認めたら、宗教も政治も社会も、全てが壊れてしまうからだ。
あなた方は、「疎外」を基にして、文化を創り出した。
だが真実は、『神の王国にはすべてが招かれる』。
この真実を、あなた方は冒とくと言う。
言わずにはいられないのだ。
この真実を認めたら、創り上げてきたものが全て間違いになるからだ。
(『神との対話3』から)