神
神へ帰る道には、「険しい道」と「険しくない道」がある。
だが、「良い道」と「悪い道」はない。
『我が家(神)へ帰る道のなかで、他よりも特別に良い道はない』
ニール
本当ですか?
宗教のほとんどは、逆の事を言っています。
神
すべての道が、『我が家(神)』に通じている。
神が、「あなたとは一緒に居られない」と言うはずがない。
山頂に達する道は、1つではない。
宗教とは、援助・力・知性・思いやりなどを与えてくれる源がある事を、人々が理解できるように、それぞれの文化がそれぞれに創り出したものだ。
宗教の存在は、「文化を一つにまとめる接着剤として、儀式・伝統・祝祭に大きな価値がある」と、人類が直感的に気付いている事を示している。
文化には、それぞれ美点がある。
それぞれが、真実を宿している。
その真実とは、こうだ。
「人々の欲求よりも、もっと大切な事がある」
「人生/生命そのものが、深くて有意義な経験である」
「共通の目標を達成するための一致した努力こそが、喜びと満足をもたらす」
それぞれが自分の道をたどって、神の源へ来ればいい。
『我が家(神の源)』に着いたとき、あなた方の全員が再会し、「どうしてお互いのあら探しをしたのだろう」と不思議に思うだろう。
ニール
唯一の正しい道などないのに、私たちは「これが天国への道だ」と言い争ってきた。
そうなのですね?
神
その通りだ。
(『神へ帰る』から抜粋)