神
すべての人を、すべてのものを愛する事は、あなた方の基本的な性質だ。
だが、その基本的な性質に反した、自然ではない行動をするように、あなた方は教えられている。
ニール
どうして、そんな事を教えられているのですか?
神
「自然な自己は、邪悪なものであり、抑制させなければならない」と信じてきたからだ。
「自然」である事は、罪だと言われてきたのだ。
ニール
今でも、文化によっては、女性が顔や手首を見せることさえ許されません。
神
あなた方が抑圧しようとする自然な部分は、それだけではない。
真実を語ること、宇宙への信頼、歌うこと、踊ること等も、非常に自然な事なのに、やめさせようとする。
それは、「自然な性向にまかせたら、自分も他人も傷つくのではないか」と心配するからだ。
そんな不安を感じるのは、「人類は邪悪だ」という『支える思考』が
あるからだ。
「自分たちは罪を負って生まれたから、もともと悪なのだ」と、あなた方は想像している。
あなた方は、この支える思考を選んだ。
そして、間違っていると思うのは嫌なので、自分たちが思った通りに(邪悪に)なるように、ひたすら努力してきた。
「自分は基本的に邪悪だ」と考えている限り、自分を全面的に愛する事はできない。
自分を全面的に愛する事は、すべてを全面的に愛する事の第一歩だ。
あなた方が、「人間の本質は善だ」と信じるなら、法律や制約はほとんど無くなるだろう。
(『神との友情 下巻』から)