神
自由は、神や人の魂の本質である。
自由度が減少するにつれて、全面的な愛の可能性も低下していく。
『全面的な愛』とは、自分にも他人にも全面的な自由を与える事だ。
ニール
すると、誰でも好きな事をしていいのですか?
神
そうだ。それが、神の愛し方だ。
全面的に愛するとは、全面的な自由を与える事だ。
ニール
自分の子供に対しても、全面的な自由を与えるのですか?
神
子供を一番早く成熟に導く方法は、自分で選択する自由を与える事だ。
愛は手放す。
あなた方はよく、愛と必要性を混同する。
必要性は、愛の対極だ。
愛は手放すが、必要だという思いはしがみ付く。
ニール
すると、全面的に愛するなら、手放せと?
神
そうだ。規則や規制は、愛ではない。
だが、選択は制約ではない事を忘れないように。
子供たちが良い選択をできるように、持っている情報のすべてを与えてやりなさい。
「良い選択」とは、子供たちが最も望んでいる結果に繋がる選択のことだ。
あなたの知っている事を、分かち合いなさい。
だが、自分の考えや選択を、相手に押し付けてはいけない。
人が自分と違う選択をしたからといって、愛を出し惜しみしてはいけない。
それどころか、人が貧しい選択をした時こそ、愛を示してやりなさい。
それが優しさであり、これより高い表現はない。
(『神との友情 下巻』から)