第七ステップ・神に感謝すること
感謝をすれば、求める経験を迅速に創造できる

 神

感謝の念は、神との友情の第一ステップ~第六ステップまでを実行すれば、自然に起こる。

ニール

どうして感謝が必要なのですか?
感謝を示さないと、だめなのですか?

 神

感謝を要求しているのではない。

だが、感謝をすれば、良いものがもっと速くあなたに届く。

それは、感謝とは「在り方」だからだ。

最も迅速に創造をするのは、『超絶意識』だ。

『超絶意識』とは、超意識・意識・潜在意識の三つが一つになり、それを超えた段階だ。
それは思考を超えた場で、あなた方の真の状態だ。

この真の状態こそが、最初の原因だ。

思考は創造の道具だが、あなたのすべてを創造するのではない。

思考は、『存在するすべて(神の総体)』に手を差し伸べて、その中から求める経験を選び出す。

すべては、すでに存在している。
あなたが考える事で存在させるのではない。

あなたの真の存在(真の自分)が、思考に先立って、在る。

「今、どんな自分で在りたいか」を考えた時、あなたは真の自分(全的な自分)に手を差し伸べて、経験したい部分に焦点を合わせる。

あなたの「全的な自分」とは、『すべてであるもの・神』だ。

思考は、「全的な自分」には影響しない。

だが思考によって焦点を合わせて、求める経験を現実にできる。

これは、「全的な自分」のある部分から、別の部分に移動するだけなのだよ!

例えば、悲しい時に楽しい事を考えれば、幸せに移行できる。

あなたは、望む状態に移動できる。

移動できる事を知って、望む状態で在ることを、宣言すればいい。

ニール

以前に、「知っている事は、その通りになる」とおっしゃいましたね。

 神

その通りだ。
それを知っていると宣言すれば、そうなる。

最も強力な宣言のかたちは、「私は、何々である」という言葉だ。

これは、ある状態の宣言だ。

宣言は、存在(状態)への近道だ。
宣言は、真の自分の中の、経験したい部分を呼び出す。

存在は「最も迅速な創造方法」で、思考よりも創造的だ。

なぜなら、在り方とは「たった今そうだ」という事だからだ。

考えるのには時間がかかるが、存在には時間がかからない。

考えると時間がかかるし、「自分はそうはなれない」という否定的な考えも生まれる。

ニール

それが真実なら、考えるのは最悪の事ですね!

 神

ある意味ではそうだ。

マスターはすべて、理性の外に居る。
ただシンプルに、存在する。

考えは、存在を遅らせる、あるいは否定をする。

ニール

俗っぽい例を挙げれば、恋人に「私を愛している?」と聞かれて、「考えてみよう」なんて言うようなら、上手くはいかないって事ですね。

 神

よく分かっているではないか。

時間がかかっても構わないなら、好きなだけ時間をかけて考えればいい。

思考は、創造のための強力な道具だ。そこを誤解しないように。

いま教えているのは、「創造の道具」ではなく、『創造についての新しい理解』だ。

物事はすべて、すでに起こっていると気づく事だ。

存在は「即時的」だ。
それに比べれば、思考は非常に遅い。

例えば、恋は一瞬で起こってしまう。考える間もなく起こる。
考える前に、恋をしている状態(存在)になる。

ニール

よく分かります。

 神

感謝も同じだ。
考えるより先に、感謝しているのに気づく。

感謝とは、『状態・存在』なのだ。

ニール

以前にあなたは、「感謝とは、自分が必要なものはすでに持っていると、言明することだ」とおっしゃいましたね。

それは、神に感謝をするというのは、良きものは全てすでに与えられていると、「気づいている状態」だからなのですね。

 神

その通りだ。

(『神との友情 下巻』から)


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