神
自分の事をあまり深刻に考えずに、気楽にしなさい。
人にもそうさせてやりなさい。
喜びが、すべてに先立つ。
喜びが無ければ、何も実現しない。
笑いは最高の薬だ。喜びは、魂に良い。
魂は、純粋な喜び、限度も制限もない喜びだ。
微笑みは魂への窓、笑いは魂への扉だ。
ニール
魂が喜びの存在なら、どうして人はあまり幸せに見えないのですか?
神
すばらしい質問だ。
答えは、あなた方の精神にある。
喜びを解き放つには、『喜ぼうという精神』が必要なのだ。
魂の喜びは、心を通って精神に入る。
「魂の言葉」である感情は、精神を開いて表現しないと、心に滞留してしまう。
だから、悲しくてたまらない時には「心が張り裂けそうだ」と言うし、幸せでたまらない時には「心が爆発しそうだ」と言う。
ニール
魂が喜びの存在なら、どうして人は悲しくなったりするのでしょう?
神
魂は『生命・愛・自由』の存在だが、それが制約されると、魂は充分に表現されなくなる。
「充分に表現されない喜び」、それが悲しみの感情だ。
ニール
混乱してきました。
本質的には喜びである魂が、悲しいなんて事があり得ますか?
神
あなたは宇宙の性質を誤解している。
宇宙には、お互いにばらばらなものは何もない。
悲しみと喜びは、同じものの「程度の違い」なのだ。
ニール
すごい洞察ですね。
悲しみと喜びは、「同じエネルギーの、段階の違い」なのですね。
神
そうだ。宇宙の力の、異なる表現なのだ。
だから、この二つの感情を「同時に体験する」ことがあるのだ。
ニール
ええ! 同時に体験した事があります。
神
どちらも『生命エネルギー』なのだよ。
その流れを、あなた方は「悲しみ/喜び」と呼び分ける。
生命エネルギーは、コントロールできる。
だから、あなたは常に、悲しみを喜びへと「生命エネルギーの振動を速めて」変える事ができる。
(『神との友情 下巻』から)