神を信じること①
神を信じるには、すべては完璧であると知ればいい

ニール

どうすれば、神を本当に信じる事ができますか?

 神

信じる必要がなくなる事によってだ。

ニール

分かるように、教えて下さい。

 神

もし私が、あなたに何も望まず、何も要求をしないとしたら、何かのためにあなたを信じる必要は無いだろう?

ニール

そうですね。

すると、高次の信頼とは、「信じる必要が無いこと」なのですか?

 神

その通りだ。

ニール

どうすれば、あなたに何も望まず、何も要求をせずに済むようになれますか?

 神

すでに自分のものだと、気づく事によってだ。

あなたはすでに、必要なものは全て持っている。
求める前に、私は応えている。

従って、求める必要は無い。

ニール

私たちは、すでに持っているのに、どうして必要だなんて思うのでしょう?

 神

すでに持っている事を、知らないからだ。

『認識の問題』だよ。

マスターは、自分が全てを持っている事を知っている。
だから、何が現れようとも、喜んで受け入れる。

マスターは、人生のすべてが完璧である事を知っている。

そういう状態になれば、神への信頼は必要が無くなる。

ニール

つまり、「信頼」は「知識」になる。

 神

そうだ。

すべての気づきには、三段階がある。
希望→信念→知識の三段階だ。

希望は、それが真実になる事を願う。だが、確信は無い。

信念は、それが真実になると考える。
確信は無いが、違う現実が現れるまでは信じ続ける。

知識は、それが真実になる事を、はっきりと理解している。
違う現実が現れても、確信し続ける。

ニール

すると、あなたを信じる必要が無いと「知れば」、あなたを信じられるんだ!

 神

その通りだ。

「起こる事はすべて完璧だ」という知識に到達をすれば、完璧な事が起こる。

マスターは、起こった事を好ましいと思う。
起こった事を好ましいと思うから、起こった事が完璧になる。

これが、「あるがままに、神にまかせる」という事だ。

ニール

しかし、あなたはいつも「人生は、あなたが意図をした通りになる」と、おっしゃってきましたよ。

 神

意図は、期待でも要求でもない。

特定の結果を、選り好みしない方がいい。

それがマスターへの道だ。

ニール

作家のケン・キース・ジュニアは『高い意識へのハンドブック』という本で、その通りの事を言っています。

 神

誰の人生でも、完璧な人や場所、出来事が提供されている。

偶然はないし、神は過ちを犯さない。

完璧に見えない事も、完璧なのだ。
完璧に見えないというのは、思い出す何かがあるという印だよ。

ニール

すると、最悪の出来事にも感謝するべきなのですか?

 神

抵抗をすれば、相手は強まる。

感謝をすれば、相手は本来そうであるように、あなたのためになってくれる。

私は、天使以外の何者も、あなた方の許へは送らなかった。

ニール

でも、意図をするというのは、自分の好みを宣言するのと同じではありませんか?

 神

いや、そうではない。

選り好みをする事は、宇宙に対して「特定の限定された結果」を求めることだ。

ニール

しかし、人生で起こった事が、すべて自分で意図したものだとは思えません。

 神

「あなたの魂が意図したもの」が、「あなたの精神・身体にとって予想しなかったもの」になる事は多い。

魂のレベルで意図した事の結果は、あなたの現在の進化レベルを完璧に反映している。

それによって、あなたは『自分が何者であるか』を経験できる。
それは、あなたが一つ上のレベルに進むために、適切なものでもある。

あなたの魂とあなたの身体は、別なものを求めている事が多い。

ニール

それでは何も予想できないじゃないですか。

 神

だからこそ、「期待せずに生きなさい」「常に完璧さを見なさい」と言われるのだ。

(『神との友情・上巻』から抜粋)


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