神
神と真の友情を結ぶには、神の働きを理解する事が不可欠だ。
あなた方は、人生で起こる良い出来事は「チャンス」「幸運」「棚ボタ」などと言う。
ところが、悪い出来事は「神の御業」と言う。
そう思っていたら、私を恐れるのも無理はないね。
いいかな。
良い出来事も、「神の御業」なのだよ。偶然は無い。
ニール
私の人生では、沢山の転機やチャンスが与えられてきました。
神
念のために聞くが、人生の状況をコントロールし、原因を創っているのは、誰かな?
ニール
私です。
神
どうやって?
ニール
考え、言い、行う事によってです。
神
よろしい。そこをはっきりさせておかないと、私があなたをコントロールしているという印象を持つ人も出かねない。
まずあなたが選択をし、私がそれを可能にする。
ニール
あなたは、私の選択をいつも実現して下さるのですか?
神
そうだ。
あなたに道具を渡して、あなたが選択をした経験をできるようにしてやる。
その道具を使うかどうかは、あなた次第だ。
ニール
使うかどうかは、どうやって決めているのでしょうか?
神
人生でなぜ、ある出来事が起こるのか。
それにどこまで気づいているかで、決まる。
ニール
私はいつも、人々の意識を高める教師になりたかった。
これまでの人生は、その準備だった事が、今になってみるとよく分かります。
ですが、過去には何度も、あなたに腹が立ちましたよ。
自分にとって完璧な状況や出来事が与えられていると、知りませんでしたから。
神
それは、珍しい事ではない。
人生の何事に対しても、腹を立てない事だ。
「すべては完璧だ」と思えばいい。
ニール
もっと前に分かっていたら、もっと良かったのですが。
神
今は分かっている。それで充分ではないか。
(『神との友情・上巻』から抜粋)