神
まず、『必要性』を退治しよう。
あなた方のほとんどは、愛と必要性の違いを知らず、混同してきた。
ほとんどの人は、「すでに持っているものと欲しいものを交換する、取引のプロセス」を、愛と呼んでいる。
あなた方は、取引のプロセスが愛だと想像をしているが、その理由は「それが、神が愛を示す方法だ」と教えられてきたからだ。
あなた方の神は、「私を愛するなら、天国に入れてやろう。愛さないなら、入れてやらない。」という取引をしてきた。
これが神のやり方だと教わってきたから、あなた方もそうする様になったのだ。
ニール
「神がそれでいいなら、私もそれでいい」という事ですね。
神
その通りだ。
こうしてあなた方は、「愛は条件つきだ」という神話の中で、日々を生きている。
だが、これは真実ではなく、単なる神話だ。
実際には、神は何も必要とはしない。
私は『存在するすべて』であり、全ての源である。
全てを持っているから、何も必要とはしない。
本当の私を知れば、あなた方は神話を解体し始める。
そして、自分がどうあるべきかについても、考え方を変えるだろう。
あなたは変容する。
ニール
わくわくしてきました!
神
あなた方は、「神は、何かを必要とする」と想像してきた。
そこで、自分たちも同じ様に欲求をするのが正常だと考え、「危険な愛情」を創り出してきた。
だが、私は何も必要とはしない。これが真の神だ。
神に似せて創られたあなた方も又、何も必要とはしない。
あなた方が幸せであるために必要なものは、何も無い。
必要だと思っているだけだ。
完璧な幸せは、自分の内側にある。
ニール
どうして私たちは、自分の内側にある完璧な幸せを、体験できないのでしょう?
神
あなた方は、自分の偉大な部分を、自分の外で体験しようとしている。
他者を通じて、自分を体験しようとしている。
あなたを通じて、他者に自分を体験させるのではなく。
ニール
今までの私は、自分について人から言われた事を信じ、人の評価を変えようとして行動を改めてきました。
他者を通じて、自分を経験してきたのですね。
神
ほとんどの人がそうなのだ。
だが、マスターになれば、「あなたを通じて、他者に自分を経験させる」ようになる。
マスターは、他者を自分自身に連れ戻す。
その人の本当の姿を、認識しているからだ。
マスターは、『自分を通じて、他者に自分自身(真の自分)を知らせること』を選ぶ。
そして、他者をマスターにする。
だから、「真のマスターは、弟子が一番多い者ではなく、マスターを一番多く創り出す者だ」と以前に言ったのだよ。
ニール
どうすれば、幸福を内側に見い出せるのですか?
神
内側に入りなさい。
内側に入らなければ、何もなしで外に出て行く事になる。
ニール
以前にも(『神との対話』の中で)、そうおっしゃいましたね。
神
その通り。みんな、以前に話してあげた事ばかりだ。
最も偉大な真実を聞かせるのに、あなたを待たせておくと思うのかね?
内側に喜びを見い出せば、それ以外には何も必要ではないと、思い出す。
その日からあなたは、何も必要とはしなくなり、真にすべてを愛する事ができるようになる。
(『神との友情・上巻』から抜粋)