ニール
あなたは「自分の魂を知れば、神を知る事ができる」と言い、「自分の魂と友情を結べば、神とも友情を結べる」と言います。
どうすれば、自分の魂と友情を結べますか?
神
真の自分を、はっきりさせる事によって。
真の自分ではないものを、はっきりさせる事によって。
真の自分を知ったら、自分と恋に落ちずにはいられないよ。
ニール
「真の自分」は、どうすればはっきりしますか?
神
まず言いたいのは、「あなたは、過去のあなたではない」という事だ。
大勢の人が、あなたを「昨日までのあなた」と考える。
そうすれば、自分が正しいと思えるし、あなたに頼れるからだ。
だが、あなたは「現在の瞬間」に生きて、新しい自己を創造しなさい。
ニール
ですが、自分の過去を忘れられますか?
他の人が私をどう考えるかは、過去の私のふるまいが基になっているんです。
どうすればいいのですか?
神
過去を忘れるのではなく、未来を変えようとしなさい。
一番悪いのは、過去を忘れる事だ。
過去を忘れると、過去が与えてくれたものを忘れる事になる。
過去を「重要なもの」だと認めなさい。
二度と繰り返さないために、重要なのだ。
だが、二度と繰り返すまいと決意したら、過去は手放しなさい。
手放す事と、忘れる事は違う。
過去にすがりつくのはやめることだ。
すばらしい過去でさえ、しがみついていたのでは何にもならない。
昔の栄光に甘んじていたら、たちまち成長が止まる。
栄光にも失敗にも、留まらないことだ。
『今という黄金の瞬間』に、新たな自分を創造しなさい。
ニール
でも、習慣になったふるまいや、染み付いた性格は、どうすれば変えられますか?
神
「これが私か?」と、自分に問いかければいい。
あらゆる決断の前と後に、問いかけなさい。
ニール
そうすれば、性格や行動が変わりますか?
神
変わる。やってごらん。
ニール
分かりました。やってみます。
過去の自分から自由になった後には、どうすれば「真の自分」を見つけられますか?
神
見つけるのではなく、創造するのだ。
真の自分を見つける事はできない。
「これが自分だ」と思う自分ではなく、「こうなりたい」と思う自分でありなさい。
『思い描く自分に』なりなさい。
ニール
しかし、「これが私か?」なんて簡単な問いかけで、そうなれるのですか?
神
なれるよ。
これは非常に強力な道具で、全てを一変させられる。
どうしてそんなに強力かと言えば、「出来事を、全体的な文脈の中で見せてくれる」からだ。
自分が何をしているかが、はっきりと分かる。
多くの人々は、自分が何をしているのかが分かっていない。
自分が創造をしている事を知らず、全ての決定がどれほど重要かに気付いていない。
あなたがする決定は全て、「何をするか」ではなく、「あなたが何者なのか」を決める。
それが理解できれば、すべてが変わる。
人生を新しい目で見るようになる。
魂の目的は、『真の自分をはっきりさせて、宣言する事』と、『真の自分を表現し、体験する事』だ。
ニール
その真の自分というのは?
神
「これが私だ」という自分だよ!
あなたの選択が、あなたを決める。
「これが私か?」と問いかけ続ければ、物事が新しい文脈で見えてくる。
あなたは常に決断をしている。決断をしていない時は無い。
眠っている時でさえ、決断している。
それどころか最大の決断の一部は、眠っている時になされる。
ニール
それでは、「これが私か?」は魔法の問いかけなのですね?
神
そうだ。
実は魔法の問いかけは二つある。
「これが私か?」と「愛なら、今どうするか?」だ。
この問いかけをすれば、進化は想像もつかないほどに速まる。
この問いかけをしていれば、あなたはマスターへと成長するだろう。
(『神との友情・上巻』から抜粋)