東芝がTOBで上場廃止に(以下は『週刊文春 2023年10月5日号』から抜粋)
東芝は9月21日に、投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)などの国内連合によるTOB(株式公開買い付け)を発表した。
これにより東芝は上場廃止となる。
このTOBを主導したのは、東芝の島田太郎・社長だ。
  JIPは買収後も、島田社長らを留任させる方針。
メガバンク3行を中心とした銀行団は、東芝に1.4兆円もの巨額融資をしている。
この銀行団は、親しくしてきた柳瀬悟郎・元副社長の復帰も考えている。
だが柳瀬は、交際費の不適切処理で辞任した人である。
また銀行国は、キオクシア(旧東芝メモリ)と米ウェスタンデジタルの統合も画策している。
経産省は、綱川智・前社長が進めようとした東芝の分割案を拒否し、島田を社長に据えた。
経産省は、原子力やパワー半導体の事業を守れればいいと考えており、東芝の存続は二の次だ。
(2025年11月4日に作成)