水俣病(以下は『しんぶん赤旗日曜版 2021年9月26日号』から抜粋)
水俣病を世界に写真で伝えたユージン・スミス。
彼の写真集をモチーフにした映画「MINAMATA」が公開中だ。
ユージンの元妻のアイリーン美緒子・スミス氏はこう語る。
「私は大学時代にユージンと出会い、結婚後すぐに2人で水俣に引っ起し、1971年から3年間、水俣の撮影をしました。
日本政府は、当時3歳4歳だった被害者たちに対し、『汚染された魚を食べた証拠を出せ』と言って、未認定を続けており、今も裁判が続いています。
日本政府は、汚染地域の疫学調査を一度も行っていません。
被害をきちんと調べてほしい。」
映画「MINAMATA」でユージンを演じ、プロデューサーも務めたジョニー・デップは、会見でこう話した。
「ユージン・スミスのことは前から知っていて、迷いなく映画に参加しました。
不正義は世界中に存在します。
世の中をおもちゃのように扱って、銀行口座を膨ませる人がいます。
政府は都合のいい情報しか人々に伝えません。
この映画は、腐敗を露出させることが人々を動かすことを描いています。
水俣という小さな漁村でそれが出来たのなら、世界中で可能ではないでしょうか。」
「MINAMATA」の監督をつとめたアンドリュー・レヴィタスも、こう話した。
「公害も原発事故も根っこは同じです。
資本主義の中では、少数の富める者の利益がみんなの利益よりも優先されている。
日本の皆さんも、政府に対して声を上げてほしい。
企業には社会的責任を果たしてほしいし、メディアは真実を伝えてほしい。」
(以上は2026年1月20日に作成)