(『週刊文春2024年5月16日号』清水克行の記事から抜粋)
大学事情を知らない人は、授業の受講生が多いほど優秀な教授だと誤解するが、実際は違う。
多くの場合、受講生の多さは、試験が簡単で単位を楽に取れるとか、その時間に他の授業がないといった理由なのだ。
また、現在は少子化が進み、ほとんどの私大は大教室での授業が減っている。
大教室が残っている大学は、実はとっても恥ずかしいことなのだ。
大教室で授業をすると、講議は一方通行になり、学生のやる気は出ない。
教える側も、試験では何百人もの答案を見なければならず、負担は深刻だ。